携帯だけでなく、PC向けデジタルコンテンツもいよいよ飛躍の時がきたのか?エキサイト2005年3月期決算、課金コンテンツが好調で増収増益とのこと。その内訳としては、リスティング広告の伸びとともに、課金コンテンツが前期比26.9%増の20億3500万円となったことがあげられ、オンラインゲームが3億2100万円、音楽ダウンロードが 2億9400万円となり、この2分野で全体の売上高の約1割を占めるまでに成長したとのこと。
エキサイト2005年3月期決算、課金コンテンツが好調で増収増益
山村社長は、「2006年3月期のオンラインゲームの売上高が7億3500万円、音楽ダウンロードの売上高が7億3600万円と見込んでいる」というが、同時にゲームメーカーは今期非常に厳しい状況となっている。アトラスが5月9日発表した2005年3月期連結決算は、純利益が2300万円の赤字(前期は3700万円の黒字)となっているし、ハドソンは大幅な損失計上に伴いコナミの連結子会社となったし、ナムコはバンダイとの経営統合の道を探っている。
ゲーム業界と言うのは任天堂取締役だった山内さんの言葉を借りれば、「14回のうち1回勝てばいい」というような、ある種博打的な要素が強かったわけであるが、オンラインゲームの開発・運用については、これまでのパッケージ系とは異なった要素が求められるためか、これまで以上にリスクヘッジが必要と言うか、体力のない状態ではかなり厳しいと言うことなのだろうか。
そう考えると、エキサイトの今回の成果というのは、オンラインゲームにおける成功のためのノウハウを習得しているというわけではなく、身の丈にあったというか、損しなかった結果の数字と考えるべきなのだろう。ゲーム業界でいわれるような規模での成功(13回分の負けを取り戻しても余りあるような成果)求めたときの「成功」ではない。
それに対して、意外だったのが音楽ダウンロードが2億9400万円の売上。「iTMS」と「着うたフル」以外は音楽フルダウンロードでの評判はさっぱり聞かないだけに、意外と好調だったのだなぁ、というのが率直な感想。とはいえ、この手のサービスの場合、コンテンツホルダーとポータルサイトとの関係がレベニューシェアモデルが中心であることを考えると、約3億の売上に対して粗りベースで9000万円前後の収入、またその中からMGのようなものを払っているとしたら、実利益というのはどれほどのものなのか。
またエキサイトの場合、auなどと提携していたり、着メロサービスを提供していたり、PC主体のサービスなのか、携帯向けサービスも含むのかによって、この9000万円の収入が高いととるか、低いととるかの判断は分かれるところ。
とはいえ、iTMSの日本進出もなかなか進んでいないようだし、携帯/PC/ポータブルデバイスをうまく組み合わせた音楽サービスはこれからが本格的な戦いになるのだろう。
エキサイト2005年3月期決算、課金コンテンツが好調で増収増益
山村社長は、「2006年3月期のオンラインゲームの売上高が7億3500万円、音楽ダウンロードの売上高が7億3600万円と見込んでいる」というが、同時にゲームメーカーは今期非常に厳しい状況となっている。アトラスが5月9日発表した2005年3月期連結決算は、純利益が2300万円の赤字(前期は3700万円の黒字)となっているし、ハドソンは大幅な損失計上に伴いコナミの連結子会社となったし、ナムコはバンダイとの経営統合の道を探っている。
ゲーム業界と言うのは任天堂取締役だった山内さんの言葉を借りれば、「14回のうち1回勝てばいい」というような、ある種博打的な要素が強かったわけであるが、オンラインゲームの開発・運用については、これまでのパッケージ系とは異なった要素が求められるためか、これまで以上にリスクヘッジが必要と言うか、体力のない状態ではかなり厳しいと言うことなのだろうか。
そう考えると、エキサイトの今回の成果というのは、オンラインゲームにおける成功のためのノウハウを習得しているというわけではなく、身の丈にあったというか、損しなかった結果の数字と考えるべきなのだろう。ゲーム業界でいわれるような規模での成功(13回分の負けを取り戻しても余りあるような成果)求めたときの「成功」ではない。
それに対して、意外だったのが音楽ダウンロードが2億9400万円の売上。「iTMS」と「着うたフル」以外は音楽フルダウンロードでの評判はさっぱり聞かないだけに、意外と好調だったのだなぁ、というのが率直な感想。とはいえ、この手のサービスの場合、コンテンツホルダーとポータルサイトとの関係がレベニューシェアモデルが中心であることを考えると、約3億の売上に対して粗りベースで9000万円前後の収入、またその中からMGのようなものを払っているとしたら、実利益というのはどれほどのものなのか。
またエキサイトの場合、auなどと提携していたり、着メロサービスを提供していたり、PC主体のサービスなのか、携帯向けサービスも含むのかによって、この9000万円の収入が高いととるか、低いととるかの判断は分かれるところ。
とはいえ、iTMSの日本進出もなかなか進んでいないようだし、携帯/PC/ポータブルデバイスをうまく組み合わせた音楽サービスはこれからが本格的な戦いになるのだろう。