糖尿病多発神経障害で増加する階段での転倒,そのメカニズムを検証
糖尿病性多発神経障害(DPN)の患者は静止立位時および歩行時に姿勢の動揺が見られ,そのために転倒リスクが高くなる。英・Manchester Metropolitan UniversityのSteven J. Brown氏らは,転倒リスクから見て極めて危険な日常動作の1つである階段昇降時のバランスを客観的に評価し,「DPN患者は階段昇降時に内外側方向(左右方向)の動揺が大きく,バランスを失って転倒するリスクが高い」とする結果を第50回欧州糖尿病学会(EASD 2014;9月15~19日,ウィーン)で発表した。