太い角材を格子に組んで造られた山門
地湧金蓮 開花中
常寂光寺(じょうじゃっこうじ)は
山号を小倉山と号する日蓮宗の寺院で、洛陽十二支妙見の札所
慶長元年(1596)に本圀寺(ほんこくじ)十六世・究竟院 日禛(にっしん)上人が開創
常寂光の「常」には法心(ほっしん)、「寂」には般若、「光」には解脱の意味
法心とは仏が悟った真理、般若とは真理を悟る智慧、解脱とは生死の苦悩から
根源的に開放された状態のことであり、この地は涅槃にいたっている
仏が住む地の観があるとして「常寂光寺」と名付けられました
仁王門
茅葺屋根の仁王門とモミジが調和し、とても印象的
*仁王像は運慶作と伝えられる(画像なし)
正面参道石段(男坂)
末吉坂(女坂)
本堂
京都市内
本堂から左側に進むと妙見堂
慶長年間(1596~1610)の保津川洪水の際、上流から流れ着いた妙見菩薩像を
角倉(すみのくら:現在の嵯峨天龍寺角倉町)の船頭が拾い上げ、地元で祀られていた
享和年間(1801~1803)の第22世・日報上人の時に常寂光寺へ遷され
第26世・日選上人の代に妙見堂が建立された
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奉納されていた素朴で可愛い 狛犬
奉納者の名前は「荒井徹殿」、作者は不明
小さな狛犬が、お仕えしています
中に入って見ました
鴨居の上には、「ニワトリ」と、、
本堂の裏側へ
本堂西庭園池
八重咲き桔梗
白桔梗
大阪花博(1990年)で、目玉植物として展示された花
地湧金蓮(チユウキンレン)
バショウ科ムセラ属
学名:Musella lasiocarpa
原産地:中国雲南地方
ハスのような黄金色の花が地中から湧き出しているように見える
葉はバショウやバナナに似た形状で、
花びらのように頂部から四方に開いているのは「苞(ほう)」と呼ばれる葉の一部
実際の花は小さく、苞の付け根に連なるように咲く
苞の隙間から伸びる花
センノウ(仙翁)
ナデシコ科 / センノウ属
鎌倉時代の末から室町時代の初めごろ、中国から渡来した多年草
東屋
本堂前石段から仁王門
小倉山の中腹にある京都屈指の紅葉の名所
暑い夏は人もまばらで、より静寂な佇まいに目を奪われる
花が少ない時期に、中国から渡来した一見派手な花には驚いた
考えてみれば
仏教は中国から朝鮮を経て日本に伝わったのだから「ありか」
また、狛犬愛好家として素朴な狛犬に出会えたことは、とてもうれしい
常寂光寺 公式サイト コチラ
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