
明治時代、日本で初めて契約結婚したのは、富田鐡之助です。
日本銀行の二代目総裁です。
「男女、契約を交わし二つの体が一體となり新生活に入るのは上帝の意思であり、これに従う者は幸福を得る。」
「夫は妻を愛し守り、妻は夫を愛し助けるように。」と言うような内容です。
上帝とは、キリスト教の神を表しますが
富田は、洗礼を受けてはいませんでしたが、キリスト教について学んでいました。
妻の縫は、後に信仰告白しています。
伝記を書かれた方は、この上帝をキリスト教と儒教の結合した観念だと解釈していらっしゃいます。
この契約結婚は、森有礼の影響ですが、森はその数ヶ月後に、やはり契約結婚をしています。
彼の方は上帝と言う言葉は出て来ません。
比較すると、富田の方が、より聖書に近い内容です。
写真は、藤の花です。