三月の雪はとても寒く感じる。
駐車場の車のフロントガラスに雪がつもりワイパーも動かない。
雪の語源は諸説るけれど、「神聖であること」「いみ清めること」を意味する「斎(ゆ)」に「潔白(きよき)の「き」」。「潔斎(けっさい)」を意味する「斎潔(ゆきよし)」からという説が有力のようだ。 (語源由来辞典より)
太郎を眠らせ
三好達治の有名な「雪」という詩。たったこれだけで雪の夜を現しているけれど、その景色の中に音はあるのだろうか。 雪の音というと「しんしんと」・・・「こんこんと・・・」という表現が多い。
太郎の屋根に雪ふりつむ
次郎を眠らせ
次郎の屋根に雪ふりつむ
それとも雪はすべての音を包み込むので音はないのかも。
歌舞伎では大太鼓を使い、雪の音を象徴的に表現する。
バチの先を布などで包み、大太鼓を軽く「ドンドン」とたたくと、雪の音としての効果音なのだ。
歌舞伎で有名な雪のシーンといえば、仮名手本忠臣蔵・冥土の飛脚などが上げられるけれど、このときのドンドン」という沈んでいくような音は、芝居を一層盛り上外てくれるような気がする。
昨日はせっかく咲いた梅の花も雪に驚いたことだろう。
そして今日は今日で、まだまだ寒い。
この間の暖かかった日、桜並木がふんわりと色づいたように見えたのは錯覚だったのだろうか。
桜色の並木道ができるのはまだまだ先のことかもしれない。