高校生になった時、クラシックギターを買ってもらった。
独学で、「禁じられた遊び」が弾けるようになった。
さらに独学で、いろいろなコード進行もできるようになった。
ちょうどフォークブームもあったりして、一人で弾き語りができるようになった。
そのギターも、宝塚に夢中になってからは、部屋の片隅におかれたまま。
しかも弦が1本切れている。
それでも引っ越しの時、捨ててくる気になれずもってきた。
隣の棟の知り合いが、金曜日にギターの弦をつけてくれると言ったので、会社を休み、楽器店まで付き合ってもらって弦を買いに行った。
弦は30分くらいで、しかも500円で店で張ってくれると言ったので、頼んで昼食をとることにした。
食べ終わり、店へ行くとちゃんと6本の弦が輝いている!
あと、音を合わせる道具とカポと、もうすっかり忘れているので教則本を新しく購入。
ギターケースも一番安いのを買い、これで暇つぶしができる。
そのあと、いつもいくギャラリーへ洋服を見に行く。
やっぱりそこでも1着買ってしまった。
見るとなんでもほしくなる。
くるみの皮で編んだ籠も購入。
うわぁ~無駄使いしまくり!
そのあと知人宅でお茶に呼ばれる。
海外生活が長かった人なので、家のリフォームも凝っていて、各国で集めた小物類がたくさんあり、楽しいリビングだった。
私も借家じゃなかったら、もっといろいろなものを飾りたいのだが、壁にくぎを打っていいかもわからないので、床に観葉植物を3鉢おいてあるだけ。
あとカレンダーを画鋲でつるしてあるだけ。
金曜日はカラオケの日。
夕方6時過ぎにカフェへ行く。
新しいお客様も来ていて、盛り上がっている。
カラオケと言っても、知っている歌ならみんなが一緒に歌うから、歌声喫茶的な要素もある。
その時代を過ごした人たちがメインだから。
でもそのほうが面白い。戦前、戦後間もない歌を歌う人もいるけれど、全然知らないから、その人が悦に入って歌っていてもつまらない。
8時でカラオケ終了。
なんとなくもの足りない夜だったので、もう一軒ハシゴすることにした。
いつも飲み歩く友達夫婦と、今日付き合ってくれた夫婦と私の5人。
この間行った住宅街の中に1軒ぽつんとあるスナックに。
ここでもカラオケができるのだ。
「千の風になって」を歌われたら、涙が出てきた。
この歌が流行った頃、父が亡くなったのだ。
その年の紅白でもちろん歌われたが、父を思い出してこの歌の時だけは涙で目が曇ってしまう。
そして今もまた、父の事を思い出してしまう。もう七回忌も済んだのに。
しばらくして、カフェのスタッフ2名が合流。
狭いスナックでまたまた盛り上がる。
なんだか今週1週間は、ずっと飲んでいたような気がした。