久しぶりの宝塚観劇、花組公演エリザベートだった。
なんと楽昼だったので、もうこなれてきた芝居だろうと思っていた。
ベルばら、風と共に去りぬ、エリザベートは、宝塚ファンにとっては大好きな演目になる。
その一つエリザベートだから、批評もちょっと辛くなってしまう。
今まで何人もトートを見てきたが、今回はトート(死)を演じきれず、「人間」が垣間見えてしまうのが残念だった。
また、髪の色に紫を使っているのは綺麗なのだが、肌の色に合わないので違和感を覚えてしまう。ただ白いのではなく、紫に合う肌色にしてほしかった。その上、地毛との境が不自然になので、顔が大きく見えてしまう。
でもさすがに歌は上手かったが、いかんせん「死」を演じるのは難しかったと思う。
エリザベートは、今までで一番歌がうまかった。
安心して聞けた。それがこの舞台をしめていたと思う。
皇帝は、専科からの出演北翔海莉クン。
さすがに歌も芝居も上手い。そしてなにより皇帝らしい立ち姿。
トップになれないのは惜しいけれど、専科で活躍するのもいいかもしれない。
久しぶりの宝塚、そして大好きなエリザベート。全体的には楽しんだのだが、少々の不満が残ってしまった。
友達からこの作品のDVDをもらったので、もう一度観なおしてみよう。