父が亡くなり、七回忌をすぎて母が亡くなり、一人になってしまった私を、どうやらN爺はせせら笑っていたようだ。
(とある情報より。たぶん可哀そうにと言いながら目が笑っていたのだろう。冷たいひとだから。)
しかし彼の奥さんのお母さんが、今、入院中。
奥さんはお父さんの世話とお母さんの見舞い等で実家へ帰っているという。
で、今N爺は子供(もう大学生)のために、家へ帰って夕食を作っているらしい。
マメな人だから、ちゃんとやっているのだろうが、他人の不幸をあざ笑っていると、自分に降りかかるというお話。
昨日より今日
今日より明日
明日より明後日・・・・
時が経つほど薄れる哀しみ
それは嘘かもしれない
私の胸の中には
時の流れにのってきた哀しみたちが
そのまま堆積してしまったように
ふくれあがっている
行き場を失った哀しみが
胸の奥底に溜まっている
涙に溶けて溜まっている
抜け出せない哀しさ
昨日より今日
今日より明日
明日より明後日・・・・
時が経つほど溢れる哀しみ
心のリハビリは
哀しみを涙とともに
外へだすこと?
それとも
心の奥にしまいこむこと?
我慢できずに声を出して泣く
それで哀しみが出ていけばいいが
より一層哀しみは心の奥深く
沈殿してしまう
そして私は
そんな哀しみにつぶされそうになり
疲れ果ててしまう
毎日続く日々の中で
流れゆく時間の中で
一人あの日から帰ってこれない私
子供の時は
仲良しの友達を呼んでお誕生会をした
仕事をするようになったら
仲間たちが祝福の乾杯をしてくれた
もう、年なんて数えたくないから
誕生祝いなんてしなくてもいい
と最近は強がりを言うようになった
でも本当は誕生日は
自分をこの世の中へ送り出してくれた人への
感謝の日だという
おとうさん、おかあさん
ありがとう
昨日は一人じゃなかったよ
友達が祝福してくれたよ
だからもう大丈夫
時々涙はでるけれど
私は一人ではないから
家にじっとしていると、またメソメソしてしまいそうなので、買い物に出かけた。
特に必要なものがあったわけではないが、なんとなく人ごみに紛れていたかった。
ポケーッと歩いていると・・・
「〇〇さん、〇〇さんじゃない?」
と声をかけられた。
向こうはちゃんと名前を知っているが私のほうで覚えがない。
「失礼ですが・・・・・」
「XXで一緒だった△△です」
ああ、そうだ。
以前、少し働いたことのある地元の会社の人だった。
地元に住んでいるのに一度もあったことがなかった。
もう〇十年も会っていないのでわからなかったが、よくみると面影がある。
当時はまだうら若き乙女(?)だったので、その会社の会長から、自分の孫にと縁談を持ち込まれたことがあった。
付き合っているひとがいたのでお断りをしたのだが、その後、会長は息子の代で、事業に失敗し、財産も何もかにもなくしてしまったらしい。
縁談を断ってよかった、などと思ってしまった。
それから、ちょっと立ち話をして、久しぶりに懐かしく、なんだかほんわりした気分になった。
薬が効いてきたのか、Dr.の一言が目を覚まさせたのか、今日はそんなに泣いていない。
なんとなく心が落ち着いている。
午前中、弟夫婦と部屋探し。
弟の家の近くを9件ばかりみたが、どれも帯に短したすきに長し。
一応、候補として2つ上がった。
1つは2階部分だけど、目の前が駐車場なので日当たりは良いが、ロケーション的にはつまらない。
もう一つは4階部分。桜並木が借景となる。
が、エレベーターがない。4階まで上がるのは避けたいのだが、景色がいいのと、買い物にも便利という捨てがたい物件。
帰ってしばらくして弟から電話があった。
今見てきた物件はバスでもより駅まで行かなければならない。
そして会社へいくには、電車を乗り継がなければならない。
また、その乗り換え駅は、このあたりのキーステーションなので、デパートもスーパーもたくさんある。
一度、ここで降りて乗り換えるのも面倒かもしれない。
それだったら、キー駅となるところの近くのほうが便利かもしれない。
弟の家からは遠くなるが、1駅しかはなれないし、車ならすぐだし。
確かに、その選択もある。
しかし、家賃が高い・・・・。
早くに引っ越したいのだが、今日明日では決められない。
悩むところだ。 2月は人が動くから、早い方がいいかもしれない。
でも四十九日も済んでいないのに引っ越してもいいのだろうか・・とも思う
昨日はようやく薬をもらえる心療内科の診察日。
忙しい先生なので、どこまで話をきいてもらえるかわからない。
そして、その日も相変わらず涙ばかり出ている日だった。
診察室にて。
母が亡くなった事をつたえると、また涙があふれて止まらない。
しかしDr.の一言が涙を止めた。
「哀しくて涙がでるのは病気ではないから。ただ薬が切れて2週間たっているから、自律神経が乱れていると思う。」
確かにそうだ。
あまりにも涙が出すぎて本当におかしくなりそうだった。
「仕事は行けてますか?失敗とかしてない?」
矢継ぎ早に聞かれて、そういえば、仕事をしているときは、涙が出ないときもあり神経を仕事に集中しているときもある。
ふと、気持ちの集中が切れた時に涙がでてくるのだった。
「mintさんは、薬を飲むとねむくなっちゃうんだよね。だから変えません。でも心配だから、2週間後にもう一度来てください。ちゃんと寝て、ちゃんと食べてね」
早く薬を飲みたい。
パキシルは夕食後に飲むことになっている。
でも待てずに、薬局で薬剤師さんに事情を話して、その場で1錠飲んだ。
すぐに効くわけではないけれど、気持ちが落ち着いた
ようやく薬を手に入れて飲み始めたせいか、今日はそんなに泣かなかった。
でも、外出しようと思ったけれど、眠くて眠くて午前中ずっと寝ていた。
朝ごはんはクリームパン一つ。
お昼もお腹がすかずベーグルを1個。
そして今夕食の支度をしているが全然お腹がすかない。
でも冷蔵庫整理もしなくては。
そして身体のために玄米ごはんを食べなくては。
婦人科の診察で、マーカーの数値が上がっていた。
13から19に一気に上がっていた。
正常範囲内だけど、上がり方がすごい。
Dr.は、こういう数値は上がり下がりするものだからというけれど、心配。
だから、今日は玄米ごはんを炊いている。
食べたくないし、作りたくないけれど、少しずつ自分の身体のために、社会復帰のリハビリを始めなくてはならない。
今日は誰とも話をしていない。
そういう日がこれからも増えていくのだろう。
ただただTVだけをみている日が増えていくのだろうか。
あまり良くないな。
でもひとり暮らしってそういうもの?
ひとり暮らしをしたことがないから、寂しさに潰されそうになってしまう。