オランダでカルヴィニストたちが、他の地域よりも一世紀早く魔女狩りをやめて、その代わりに患者を「働かない者」として強制労働させたところに近代精神病院の始まりがあるという事実から、近代精神医学の成立における勤労倫理、その根底にあるカルヴィニズムに思いをいたすのは、マックス・ヴェーバーが、すでに資本主義の「精神」に見たものと同じであって、それほど奇異でも独創的でもない、と日本の知識人ならば考えるであろう。しかし、この考えは、西欧の精神科医で精神医学史の造詣の深い人からも、感情的に近い反発を受け、発言を遮られることがあった。
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「われわれの精神医学は科学的精神医学であって、きみのいう宗教的なものの関与は二次的な、取るに足らないものだ」
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…この労働による治療が現代精神病院の作業療法まで繋がっていることは指摘しておく。
次回の12ステップミーティングは…
*日時*
2022年9月25日(日)14:00〜16:00
「12&12」のステップ12の読み合わせ 後半
場所
NPO法人ガジュマルの船事務所およびオンライン(zoom)