私はかーちゃんなので、独身の仲間の辛さはわからない。独身の仲間が、母親であることの辛さをわからないのとおなじように。私がミーティングにいると、子どものない仲間は傷つくかもしれないし、子どもの問題で疲れた仲間の力にはなれてるかもしれない。
私はスポンサーを変えたことがないので、スポンサーシップの悩みはたぶんわからない。スポンサーをたくさん変えた経験は仲間の絶望と希望に応えられるし、私の少ない経験も仲間を苛立たせたり、安心させたりしていると思う。
私は今のところスリップしていない。今日飲むかもしれない。私は私の力で断酒しているのではないことを知っている。ただそれを伝えることしかできない。私より先に繋がった仲間でスリップした仲間は、私のソーバーを見て「飲めばいいのに」と願うかもしれない。スリップした仲間の分かち合いは私たちのスリップを止めるハイヤーパワーになったり、逆にスリップを誘発するかもしれない。20年以上のソーバーを持って威張らず、笑い、加齢やほかの病気でしんどいと話す先ゆく仲間が今日もミーティングに来る姿を見て、「本当にいるんだなこんな人」という仲間もあれば、「別世界だ。自分には縁がない」と確信する仲間もあるだろう。
どんな私であっても、必ずだれかの役に立っていて、そして同時に、必ず誰かを傷つけていると思う。
今日もハイヤーパワーの意志がおこなわれますように、私があなたの最良の道具でありますように。
今日一日。