ホガースの版画を検索しました。
「ジン横丁」と共に「ビール街」という版画も出てきました。
1750年代当時のイギリスでは、ビールは高級品で、ジンは安価で粗悪なアルコールだったそうです。
18世紀のイギリスって、産業革命が有名ですよね。
都市に集まる労働者の長時間低賃金労働が社会問題となってゆく時代ですね。でも、格差による治安の悪化は現代でも変わらないことですよね…
こちらが「ビール街」 ドアの小さな窓からビールを買って、みんな外で飲んでいますね。中央の男性が飲みながら女性を口説いているので、ぱっと見「上品とは言えないなあ」と思ったのですが、いやいや、識字率が高いのでしょうか、何人か、なにか書かれたものを読んでいますし、書物もあります。ビールが高級品だったということから、ここに描かれている人たちは「良い例」なのでしょう。
ちなみに画家が高いところで何か書いていますが、これは何を意味するのでしょう?もっとググってみなければ。
こちらが今日読んだところに引用されていた「ジン横丁」。一番に目を引くのが、酔っ払った女性が赤ん坊を落としている瞬間でしょう。右下の骨と皮になった男性も不気味ですね。犬と骨を取り合ってるような人がいたり、奥では喧嘩をしているような人々、ずっと奥の屋根からは何かが落下しています。一荒廃した場面ですね。
ジンは安いため、所得の低い労働者が好んで飲み、粗悪なために中毒を起こしたり依存症になったりして、とうとう国が禁止令を出すことになったそうです。日々の労働の痛みを緩和する自己治療としての安価な薬、アルコール…私はふと、ストロングゼロを思い出してしまいました。禁止令が出るかもしれませんね…
今日一日