百合とオレンヂ城Ⅱ

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時代劇小説・小ネタ

2007-05-14 16:55:36 | 歴史小説
★あのシーンの生みの親はバガボンド?
■天兵童子(吉川英治)
 吉川英治先生は「バガボンド」宮本武蔵の原作者
です。その吉川英治先生が剣豪・伊藤一刀斎を先祖に持つ
絵描き・伊藤彦造氏に会いに行きました。
 
 伊藤彦造氏は「鞍馬天狗」の挿絵で有名な人ですが
その伊藤先生が吉川英治の前で剣術を披露した時、
 吉川英治は「真剣がピカリと光ったと思えば、
いつ抜いたのやら、いつ鞘に納めたのやら。
特に抜きながら飛び上がったのには驚きました」
と感動し、どうすればそんな事ができるのでしょうか?
と聞いたところ、伊藤彦造氏は、
 
 「飛び上がりの練習として低い障害物を飛び越え、
だんだんとそれを高くして足腰を練る」
と答えたそうです。
 
 それが後の作品「天兵童子」の天兵が麻の芽を飛び越え
つつ、だんだん成長し高くなる麻を飛び、飛び上がりの練習
をするという場面を生んだそうです。
 
 麻の芽を飛び越えて修行するという場面はニンジャはっとりくん
等でよく見ますが、吉川英治先生が考えたことなんでしょうかね?



★忍びの道は険しい、を生み出したのは?
■忍びの者(村山知義)

 ニンジャアニメ「ひまわりっ」でも主人公が好きな
作品にあげていた「忍びの者」ですが、よく横山光輝や
白土三平の忍者漫画で任務に失敗した忍びが自分の顔を
わからなくするシーンがありますが、その元祖はこの
「忍びの者」から来ているそうです。




★信長と濃姫はおしどり夫婦?
■織田信長(山岡荘八)
 「伝説の勇者の伝説」の鏡貴也先生も読んでいた
「織田信長」ですが、信長と濃姫のおしどり夫婦を決定づけた
小説です。
 なにしろ本能寺で濃姫は死んでおらず、濃という名前の
別人だそうですが、山岡荘八先生は
「亡くなったのは60の老女ではなく信長の妻・濃姫である」
知っていながら、あえて言い切りました。
 で、いつまでも若いマムシの娘・濃姫と豪快な反面、妙に
繊細な一面もある信長という究極のおしどり夫婦が生まれました。
 
 「伝説の勇者の伝説」が戦国絵巻みたいな一面があるのは
この小説の影響もある、のでしょうかねw




★子供のころ、みんな大好きだった?
■神州天馬侠(吉川英治)
 またもバガボンド・吉川英治先生です。
 最初にこの「神州天馬侠」を知ったのは「戦国獅子伝」
(辻真先&横山光輝)の辻真先氏のあとがきでした。
 
 「面白いけど未完で続きが気になった」
 
 あはは(汗、まぁ昔の小説って大風呂敷を広げすぎて
収集が付かなくなるの多いですからね。
 
 バジリスク・山田風太郎も魔界転生での菊池秀行との
対談で、

「神州天馬侠は面白いけどむちゃくちゃだ、だが
いいむちゃくちゃ、だ」
、と言っております。


 永井豪で漫画化されたこともあるそうですが、未読。

 
 富士見ファンタジアで神州天馬鏡(舞坂光)という、
ほぼ同名の小説があります。


 ライトノベル完全読本Vol2でも中里融司先生が紹介して
いましたが、、、、、、今読み返したら、

バッカーノ・成田&撲殺天使ドクロちゃん・おかゆ
&もて王・大亜門

の三人が対談していました!!
 もて王一巻で少しふれていたのってこれかぁ!!
 他にも随分大物にインタビューしています!!
後で紹介できるといいな

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