『スターウォーズ フォースの覚醒』 が公開されているようです。
なんだか盛り上がってますね。
そういえばこの映画をめぐっては公開前にこんなニュースも流れていました。
「余命わずかのファンが未完成版の『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』を先行して鑑賞」
この方はもう亡くなられたようですが、
死を目前にして 『スターウォーズ』 最新作を見ないまま逝くのが心残りだなんて、
どれほどこの映画は愛されているのでしょうか?
この映画の話題のもうひとつは、第1作 (がエピソード何に当たるのかは知らない) の主人公たちが、
約30年後という設定で再び出演しているということのようです。
ルーク・スカイウォーカー、レイア姫、ハン・ソロの面々ですね。
それで思い出しましたよ。
全世界がこれだけ熱狂しているなかで、なぜ私がこんなに冷めているのかそのわけを。
うーん、ファンの方々にはホント申しわけないのですが、
私は第1作を見たときからこの世界にいまひとつ入り込めなかったのでした。
ですから、その後の続編も何作まで見たのかよくわかっていません。
見たといってもたいがい地上波テレビで放映されていたのをたまたま見たぐらいではないでしょうか。
映画館に行ってお金を払って見ようという気にはあまりならなかったのでした。
こちらの冷め具合と反比例して、世界中ではその熱狂ぶりがどんどんエスカレートしていましたから、
特に好きじゃないなんてちょっと言い出しにくいぐらいの雰囲気になっていました。
いや、別に積極的にキライというほどではないんです。
ディスったりヘイトスピーチしてやろうと思うような感じではありません。
ただあまりピンと来ないというか、おもしろーい、好きーっという感じにはなりませんでした。
その元凶はレイア姫だったのです。
こう言っちゃあなんですけど、彼女のルックスがダメだったんですねぇ。
ホントすみません、たかだかそれくらいのことで。
でも、宇宙の運命を左右するようなお姫さまなんですから、もうちょっと…ねぇ。
第1作が公開された1977年といえば、私はまだバリバリの高校生ですよ。
あの頃はまだフェミニズムなんていう言葉も知らなかった頃だし、自他ともに認める面食いでした。
そこに現れたのがキャリー・フィッシャーさん扮するレイア姫でした。
この方ですね。
今にして思えば別に何の問題もないじゃないか、お姫さまがみんな美人とは限らないんだし、
リアリズムでいいじゃないか、いやよく見てるとだんだん可愛くも見えてくるじゃないか、
なんて受け止めることもできるんですが、あの頃はダメでしたね。
申しわけないけど、受け入れられませんでした。
そして、ヒロインの彼女を受け入れられないために作品全体も受け入れられなかったのです。
いや、受け入れられないというのは大げさですね。
夢中になれなかったということです。
こういうのってぼくだけなんでしょうか?
このレイア姫がナタリー・ポートマンだったらもう断然アリだったでしょうね。
冒頭のポスターに写っていた今回のヒロイン、デイジー・リドリーでも全然問題ありません。
まあ2人とも1977年には影も形も存在していなかったのですが…。
なんでこういう女優さんたちをキャスティングしてくれなかったんだろうなあ?
残念でしかたありません。
こういう問題は他でも起きていました。
私の大好きな映画 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』 です。
あの第1作は本当に大好きで、もう何度見たかわからないほどなんですが、
それで続編が作られたとあってものすごく期待して見に行き、
映画自体はとても面白く見たのですが、ヒロインが交代してしまっていたのがショックでした。
マーティの恋人のジェニファー役ですね。
第1作ではクラウディア・ウェルズが演じていました。
うーん、やっぱり可愛いですね。
ところが、第2作と第3作ではジェニファー役はエリザベス・シューに代わってしまったのです。
これはオバさんだよなあ。
彼女が30年後の世界に行って未来の自分と出会い 「オバン!」 と叫ぶシーンがありましたが、
30年前のはずのこのシーンだってとうてい高校生には見えません。
萌えないなあ。
まあ、シリーズを通してジェニファーはあまり映画に登場しないので、レイア姫ほどの破壊力はなく、
したがって 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』 離れを起こすほどではありませんでした。
やっぱり問題はレイア姫です。
『フォースの覚醒』、たぶん見に行かないだろうなあ。
30年後のレイア姫が出ているという事実を忘れた頃に地上波で見ることになるかもしれません。