首都高速道路の老朽化対策として、空中権を活用する構想が浮上しました。東京・銀座 付近の半地下構造になっている部分に蓋をかけて新たな土地を生み出し、土地、あるいはその上部空間の空中権を民間へ売却する案です。売却費用で大規模改修費用を捻出する予定です。政府が5月7日に開いた経済財政諮問会議で、太田昭宏・国土交通相が民間資金導入のアイデアとして説明しました。資金不足が問題となっている今、良いアイデアだと思います。
日本道路は音力発電(神奈川県藤沢市)、タキロンと共同で、工事現場の周囲に敷設するLED照明付きの「歩行者誘導マット」を開発したそうです。歩行者が踏むと荷重で瞬時に発電して足元を照らし、夜間でも安全に歩けるようになります。暗い夜道はたくさんあるので、このシステムをもっと普及させるべきだと思います。
広島市西区で5月7日午前6時15分ごろ、国道や鉄道の上に架かる陸橋から約20kgのコンクリート片が落下しました。約5.8m下の国道2号を走行中の車両を直撃し、屋根が凹む事故が発生しました。車を運転していた50歳代の男性にけがはなかったそうです。一歩間違えば、大怪我で死んでいます。やはり、陸橋の老朽化は大きな社会問題です。早急に点検すべきだと思います。
九州大学大学院の貝沼重信准教授と東京鉄骨橋梁、日本電測機は共同でコンクリートで覆われた鋼製橋脚の地際部分などの腐食を推定する非破壊検査システムを開発しました。「渦流探傷検査」を応用したそうです。さびや塗膜、周囲のコンクリートを除去せずに検査できます。高速道路などの陸橋の老朽化が問題になっている昨今、大変すばらしい技術だと思います。
日本建設産業職員労働組合協議会が発表した組合員へのアンケート調査の結果で、20歳代の建設会社社員の約4割が転職を考えていることが分かりました。所定外の労働時間が長い社員ほど転職志向は強かったようです。今の若者は、キツイ仕事には就かない傾向があります。建設業の現場では、外国人も多く見られるようになりました。これからどうなるのでしょう?