築地まぐろ屋3代目 豊洲市場場内からのマグロ新鮮情報

築地市場場内で40年以上のマグロ仲卸をしている、『松井水産』より、豊洲に移動しマグロの仕入れ情報、お得情報を毎日に配信

長崎定置!

2022-02-21 09:25:28 | Weblog
天気図を見るとエライ冬型。
あの狭い等圧線の間隔を見ると海が時化ているんだろうという事は
容易に想像もできますが、今日のセリ場には物が少ないこのも類を横目に
太平洋岸は伊豆下田や三宅島など島周り系の魚体の大きいマグロと、
中~小サイズの長崎県定置網の天然本マグロが多く出ておりました!

長崎県の定置網と聞くと「養殖場からの逃げ??」を想像される方も多いかもしれませんが、
今出ている長崎県の定置網はまぁ紛れもなく天然でしょう。
まずいっぺんにこんなに魚逃げたらそれこそニュースになりますし(笑)
それくらい本数も出ております。
そして魚も系統としては先週までの日本海山口県と同じだと感じます。
脂もあって物が良い!!
私が仕入れたのは50キロ前後サイズでしたが、色も脂も良かったですよ!

「脱走」というフレーズで、ちょっと前にとある記者らしき方から
「長崎の定置網というのは養殖をわざと逃がして定置網にして天然で売っているんじゃないのか??」
という如何にもマスコミが大好きそうな内容の質問を受けました。
でせっかくの機会ですのでここではっきり申し上げておきますが、逃げと疑われる定置網よりも
養殖と表示されているマグロの方が値が高いですから。。
「天然だからなんでも高く売れる」というのは大間違いです。
そして「養殖から逃がして都合よく定置網に入ると思いますか??」とも言わしていただきました。
私たちは仕事の日は毎日、マグロを見ています。
なのである程度は「逃げか、天然か?」はわかります。
ですが本当のところは魚に聞いてみなけりゃわかりませんし、定置網に入っている以上、
現行では「天然物」で間違いないんです。
ただ「逃げのマグロが定置網に入った場合」と「養殖場で取り上げた養殖のマグロ」では
まずもって手当のスピードが違います。
なので「逃げ(疑惑)の定置網」よりも養殖場の養殖の方が私たちも安心して仕入れられるんです。

何でもかんでも「天然だから」・・・はありません。
あくまでもその「物」の価値です。


で今日仕入れた『天然』の長崎県定置網の本マグロ!!



美味しそうなマグロです♪
鮮度も良いですよ~~~(^^)