すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【カタールW杯最終予選】サウジにボールを持たせてカウンターで狩る

2022-02-05 09:42:18 | サッカー日本代表
冴え渡るショートカウンター

 サウジ戦の日本は、相手にボールを持たせてプレッシングからの速いショーカウンターで敵を葬り去った。これで生きたのがスピードのある伊東だった。

 この試合、日本のポゼッション率は40%なのに対し、サウジは60%。

 戦前、グループ首位のサウジは2位の日本を相手に無理せず守備的に来ると予想されていた。だが、実際にはまるで反対だった。

 かくて前に出てくるサウジに対し、日本のゲームモデルがハマった。

 ボールを握り、前へ出るサウジに対し、日本のお家芸である高い位置でのプレッシングからの「2タッチ以内のショートカウンター」がハマったわけだ。

強くて速い縦パスの嵐

 ピッチの至る所で日本は強くて速い縦パスを刺し、サウジを崩壊させた。

 例えば伊東の2点目の起点になった、酒井の強くて速い縦パスはすばらしかった。

 対するサウジはなすすべがない有り様だった。

 おかげでプレッシング・フットボールが得意な南野も躍動した。

 また中国戦では足元、足元とスローなポゼッションスタイルを展開していた守田、田中、遠藤の3センターも、素早くパスコースを作る一方で、速いカバーリングで急所を抑えた。

 特に田中の運動量はハンパなく、この日の3センターはMVP級の働きをした。

 また終始アグレッシブだった長友に見られるように日本の強いメンタルと勢いがサウジを大きく凌駕した。

 ずっと「戦術がない」と言われてきた森保ジャパンだが、この日に見せたゲームモデルで何かを掴んだかもしれない。

 次に来るオーストラリアとの天王山、そしてワールドカップの本大会へと、加速度的にエンジンがかかってくる姿が頼もしい。

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