終了間際にスターリッジが同点弾
やはりパスのつなぎ合いになると(支配率は別にして)チェルシーのほうがスムーズだった。それを象徴するかのように前半25分、チェルシーは中盤で7本のパスをつなぎ、最後はエデン・アザールが鮮やかに仕上げた。先制弾だ。
その後はリバプールも盛り返し、ボールを回すがなかなか得点に至らない。
チェルシーの勝利で終わるかと思われた後半44分、途中出場したリバプールのスターリッジが大きな仕事をやってのけた。ボックス外から左足で糸を引くような強烈な一発をゴール右スミに突き刺した。6連勝してきたチームの無敗を守る同点弾だ。
スターリッジはケガがちで昨季はWBAにローンで出された。だが今季はサブながら公式戦7試合で目下、チーム得点王のマネと並ぶ4ゴールを挙げている。この日も3枚目の選手交代で出場した「第3の男」だったが、意地の一撃で男を上げた。
これでリバプールは首位マンチェスター・シティと勝ち点19で並ぶ得失点差の2位。3位のチェルシーが勝ち点17でそれを追う。また開幕2連敗後に5連勝して追い上げてきたアーセナルも、勝ち点15で4位トッテナムと並び得失点差で5位につける。勝負の行くえはまだまだわからない。
チェルシーの先制弾はサラーのサボりが原因
この試合、両チームのフォーメーションは同じ4-1-2-3だった。チェルシーのスタメンはまずGKにケパ。最終ラインは右からアスピリクエタ、リュディガー、ダビド・ルイス、マルコス・アロンソ。中盤3センターはアンカーにジョルジーニョ、右がカンテ、左がコバチッチ。3トップはウィリアン、ジルー、エデン・アザールだ。
一方、リバプールのスタメンはGKにアリソン。4バックは右からアレクサンダー=アーノルド、ゴメス、ファン・ダイク、ロバートソン。中盤はアンカーにヘンダーソン、右がワイナルドゥム、左がミルナー。3トップはサラー、フィルミーノ、マネである。
序盤、チェルシーが押し込むと、リバプールはミドルプレス時にマネが左の中盤に下りて4-4-2の守備ブロックを作って対応した。
両チームともボールを失うと、基本的にはその場でプレスをかけて即時奪回を狙う。だが一の矢がかわされると、ミドルサードまでリトリートしブロック守備に移る。ただしリバプールはチェルシーのビルドアップに対しては、3トップによるハイプレスとミドルプレスを使い分けていた。
両チームはフォーメーションは同じだが、相手からボールを奪った瞬間の挙動がちがう。リバプールはボールを奪うと素早いポジティブ・トランジションから一気にショートカウンターへ行くが、チェルシーはボールを奪回するといったんパスをつないでポゼッションを確立しようとする。ここは両軍のチームカラーのちがいだ。
試合が動いたのは前半25分。チェルシーはパスをつなぎにつなぎ、最後はコバチッチがライン裏に抜けたアザールにきれいなスルーパスを出す。受けたアザールがそれをゴール右スミに叩き込んだ。
美しい得点だったが、ただしきっかけはリバプールの守備のミスだった。チェルシーの中盤でのクサビのボールに対し、リバプールは右SBのアレクサンダー=アーノルドが前へ出てプレスをかけたため右サイドにポッカリ無人のスペースができ、そのスペースへアザールに走り込まれたのだ。
前へ出た右SBのアレクサンダー=アーノルドと入れ替わりで中盤に下りたサラーが、そのスペースをカバーリングしていればなんてことはなかった。だがサラーはサボって足を止め、自分の目の前を走り抜けるアザールをただ見送った。
確かにリバプールの3トップは強力だ。だが諸刃の剣でもある。マネとフィルミーノは守備に回っても働くが、サラーの守備意識は目に見えて低い。もしリバプールが首位戦線を脱落するようなことがあれば、そこがネックかもしれない。
やはりパスのつなぎ合いになると(支配率は別にして)チェルシーのほうがスムーズだった。それを象徴するかのように前半25分、チェルシーは中盤で7本のパスをつなぎ、最後はエデン・アザールが鮮やかに仕上げた。先制弾だ。
その後はリバプールも盛り返し、ボールを回すがなかなか得点に至らない。
チェルシーの勝利で終わるかと思われた後半44分、途中出場したリバプールのスターリッジが大きな仕事をやってのけた。ボックス外から左足で糸を引くような強烈な一発をゴール右スミに突き刺した。6連勝してきたチームの無敗を守る同点弾だ。
スターリッジはケガがちで昨季はWBAにローンで出された。だが今季はサブながら公式戦7試合で目下、チーム得点王のマネと並ぶ4ゴールを挙げている。この日も3枚目の選手交代で出場した「第3の男」だったが、意地の一撃で男を上げた。
これでリバプールは首位マンチェスター・シティと勝ち点19で並ぶ得失点差の2位。3位のチェルシーが勝ち点17でそれを追う。また開幕2連敗後に5連勝して追い上げてきたアーセナルも、勝ち点15で4位トッテナムと並び得失点差で5位につける。勝負の行くえはまだまだわからない。
チェルシーの先制弾はサラーのサボりが原因
この試合、両チームのフォーメーションは同じ4-1-2-3だった。チェルシーのスタメンはまずGKにケパ。最終ラインは右からアスピリクエタ、リュディガー、ダビド・ルイス、マルコス・アロンソ。中盤3センターはアンカーにジョルジーニョ、右がカンテ、左がコバチッチ。3トップはウィリアン、ジルー、エデン・アザールだ。
一方、リバプールのスタメンはGKにアリソン。4バックは右からアレクサンダー=アーノルド、ゴメス、ファン・ダイク、ロバートソン。中盤はアンカーにヘンダーソン、右がワイナルドゥム、左がミルナー。3トップはサラー、フィルミーノ、マネである。
序盤、チェルシーが押し込むと、リバプールはミドルプレス時にマネが左の中盤に下りて4-4-2の守備ブロックを作って対応した。
両チームともボールを失うと、基本的にはその場でプレスをかけて即時奪回を狙う。だが一の矢がかわされると、ミドルサードまでリトリートしブロック守備に移る。ただしリバプールはチェルシーのビルドアップに対しては、3トップによるハイプレスとミドルプレスを使い分けていた。
両チームはフォーメーションは同じだが、相手からボールを奪った瞬間の挙動がちがう。リバプールはボールを奪うと素早いポジティブ・トランジションから一気にショートカウンターへ行くが、チェルシーはボールを奪回するといったんパスをつないでポゼッションを確立しようとする。ここは両軍のチームカラーのちがいだ。
試合が動いたのは前半25分。チェルシーはパスをつなぎにつなぎ、最後はコバチッチがライン裏に抜けたアザールにきれいなスルーパスを出す。受けたアザールがそれをゴール右スミに叩き込んだ。
美しい得点だったが、ただしきっかけはリバプールの守備のミスだった。チェルシーの中盤でのクサビのボールに対し、リバプールは右SBのアレクサンダー=アーノルドが前へ出てプレスをかけたため右サイドにポッカリ無人のスペースができ、そのスペースへアザールに走り込まれたのだ。
前へ出た右SBのアレクサンダー=アーノルドと入れ替わりで中盤に下りたサラーが、そのスペースをカバーリングしていればなんてことはなかった。だがサラーはサボって足を止め、自分の目の前を走り抜けるアザールをただ見送った。
確かにリバプールの3トップは強力だ。だが諸刃の剣でもある。マネとフィルミーノは守備に回っても働くが、サラーの守備意識は目に見えて低い。もしリバプールが首位戦線を脱落するようなことがあれば、そこがネックかもしれない。