ブライトンのロングカウンターならず
この試合、マンチェスター・シティはひたすらパスをつないでポゼッション率80%を記録した。かたやブライトンは自陣深く引いてブロックを作り敵の攻めに耐える。で、ボールを奪えばロングカウンターを狙う、という展開になった。
ほぼブライトンは引きっ放しなので、必然的にボールを奪うのは自陣の低い位置になる。
せっかくボールを保持しても、そこからシティのゴールははるか遠くで攻めが難しい……ように思えるが、彼らはやり慣れた戦い方なのか、ボールを奪えばスルスルとポジションを上げ複数のパスをつないでコレクティブ・カウンターに打って出る。
これで試合のバランスは取れていたが、いかんせんブライトンはアタッキングサードでシュートに行く形を作れず、結局シティに2点を取られて敗戦になった。
これでシティは6勝1分けの勝ち点19。前節まで開幕6連勝して首位を走っていたリバプールが第7節は引き分けたため、得失点差でついにシティが首位に立った。
偽SBが予防的カバーリングを行う
シティのフォーメーションは4-1-2-3。スタメンはまずGKがエデルソン。最終ラインは右からウォーカー、ラポルト、オタメンディ、ジンチェンコ。中盤3センターはアンカーにフェルナンジーニョ、右にベルナルド・シウバ、左にダビド・シルバ。3トップはスターリング、アグエロ、サネである。
立ち上がりからシティは、今季初出場の左SBジンチェンコがしきりに縦に攻め上がるが、そうでないときは右SBのウォーカーとともに偽SB化してアンカー脇のスペースを埋め、2-3-2-3の形を作る。
なぜペップが偽SBなるものを考案したのか、それはシティの試合を見ればよくわかる。圧倒的なポゼッション率を誇る彼らの対戦相手は、自陣深く引いて守備的に専守防衛でくることが多い。
ならばシティのSBは縦に上がって攻撃の幅を取るか、そうでなければ自陣CBの横にいる必要などない。かたや4-1-2-3のようにアンカーを置く中盤3センターはアンカーの脇のスペースを狙われやすい。それならシティのSBは敵のカウンターにあらかじめ備えて(予防的カバーリング)一列上がって絞り、2-3-2-3としてアンカー脇を固めておくのがかしこい。そういうことなのだろう。
一方、シティの攻撃時、ブライトンはディフェンディング・サードに4-5-1のブロックを作り、なるべくゾーンのギャップができないよう、4-5の2ライン間のスペースを圧縮している。で、もしサイドを破られた場合はSBが行くのでなく、「5」のサイドの選手がスライドして対応していた。つまり中央を締めて厚くしようという意図だ。
首位に立ったシティはこのまま走り始めるのか?
さて試合が動いたのは前半29分だ。ブライトンが攻撃時にミドルサードでボールを失った瞬間、シティは素早いポジティブ・トランジションからショートカウンターをかける。
まずベルナルド・シウバがアグエロに縦パスを出し、そのアグエロが右に開いたサネにパス。最後はサネがクロスを入れ、スターリングが倒れながら右足インサイドでシュートを決めた。文字通り、あっという間だった。
シティの2点目は後半20分だ。アグエロがドリブルで中盤を抜け出し、ボックス手前で左にいたスターリングにパス。スターリングはこれをダイレクトで折り返し、アグエロがゴールに沈めた。
全体にシティにしては攻めあぐねた印象はあったが、ここで勝ち点3を得たのは大きい。ついにシティが首位に立ち、さて、そのまま走り始めるのか? 固唾を飲んで見守るしかない。
この試合、マンチェスター・シティはひたすらパスをつないでポゼッション率80%を記録した。かたやブライトンは自陣深く引いてブロックを作り敵の攻めに耐える。で、ボールを奪えばロングカウンターを狙う、という展開になった。
ほぼブライトンは引きっ放しなので、必然的にボールを奪うのは自陣の低い位置になる。
せっかくボールを保持しても、そこからシティのゴールははるか遠くで攻めが難しい……ように思えるが、彼らはやり慣れた戦い方なのか、ボールを奪えばスルスルとポジションを上げ複数のパスをつないでコレクティブ・カウンターに打って出る。
これで試合のバランスは取れていたが、いかんせんブライトンはアタッキングサードでシュートに行く形を作れず、結局シティに2点を取られて敗戦になった。
これでシティは6勝1分けの勝ち点19。前節まで開幕6連勝して首位を走っていたリバプールが第7節は引き分けたため、得失点差でついにシティが首位に立った。
偽SBが予防的カバーリングを行う
シティのフォーメーションは4-1-2-3。スタメンはまずGKがエデルソン。最終ラインは右からウォーカー、ラポルト、オタメンディ、ジンチェンコ。中盤3センターはアンカーにフェルナンジーニョ、右にベルナルド・シウバ、左にダビド・シルバ。3トップはスターリング、アグエロ、サネである。
立ち上がりからシティは、今季初出場の左SBジンチェンコがしきりに縦に攻め上がるが、そうでないときは右SBのウォーカーとともに偽SB化してアンカー脇のスペースを埋め、2-3-2-3の形を作る。
なぜペップが偽SBなるものを考案したのか、それはシティの試合を見ればよくわかる。圧倒的なポゼッション率を誇る彼らの対戦相手は、自陣深く引いて守備的に専守防衛でくることが多い。
ならばシティのSBは縦に上がって攻撃の幅を取るか、そうでなければ自陣CBの横にいる必要などない。かたや4-1-2-3のようにアンカーを置く中盤3センターはアンカーの脇のスペースを狙われやすい。それならシティのSBは敵のカウンターにあらかじめ備えて(予防的カバーリング)一列上がって絞り、2-3-2-3としてアンカー脇を固めておくのがかしこい。そういうことなのだろう。
一方、シティの攻撃時、ブライトンはディフェンディング・サードに4-5-1のブロックを作り、なるべくゾーンのギャップができないよう、4-5の2ライン間のスペースを圧縮している。で、もしサイドを破られた場合はSBが行くのでなく、「5」のサイドの選手がスライドして対応していた。つまり中央を締めて厚くしようという意図だ。
首位に立ったシティはこのまま走り始めるのか?
さて試合が動いたのは前半29分だ。ブライトンが攻撃時にミドルサードでボールを失った瞬間、シティは素早いポジティブ・トランジションからショートカウンターをかける。
まずベルナルド・シウバがアグエロに縦パスを出し、そのアグエロが右に開いたサネにパス。最後はサネがクロスを入れ、スターリングが倒れながら右足インサイドでシュートを決めた。文字通り、あっという間だった。
シティの2点目は後半20分だ。アグエロがドリブルで中盤を抜け出し、ボックス手前で左にいたスターリングにパス。スターリングはこれをダイレクトで折り返し、アグエロがゴールに沈めた。
全体にシティにしては攻めあぐねた印象はあったが、ここで勝ち点3を得たのは大きい。ついにシティが首位に立ち、さて、そのまま走り始めるのか? 固唾を飲んで見守るしかない。