気の向くままに2

その日の気分で、思いついたことを書いていきます。

春の光原社

2009-04-24 22:30:13 | yaplogから

石割桜を見た後、盛岡駅のフェザンでお土産を買い、
いつもどおり材木町の光原社へ行ってきました。

桜の花びらがあちこちに落ちている中庭は、
秋とはまた違う雰囲気ですが、
いつもながら落ち着く空間です。


敷地内に新しく宮沢賢治の資料館「マヂエル館」が開設されていました。
入り口の細長い壺がまた素敵。
壺の表面に付いた苔がいい感じです。



資料館の中には柚木沙弥郎という方の描いた
賢治童話の染絵がたくさん飾られていました。
写真は『注文の多い料理店』の絵ですが、
ガラスに光が反射して見づらいですね。(御免なさい!)

賢治の、下手だけれどなかなか味のある直筆の原稿も多数展示されていて、
見ていてあきません。




しばらく見入った後は、
いつもどおり、喫茶店「可否館」で一休みです。

コーヒーはブラック党の私ですが、
お店のお姉さんが私の目の前のカウンターの置こうとしたシュガーポットがあまりに素敵だったので、
この日は砂糖もミルクも断わらず、そのまま置いてもらいました。


見てください、この砂糖壺。
割れた所を丁寧に金継ぎしてあって、
それがかえって、
元の真っ白いものよりもお洒落なのです。

物を大切にする心を芸術に昇華させる、
日本の伝統工芸の素晴らしさをじっくり見せていただきました。


売り場で実際に売っているコーヒーカップに淹れてくれるのですが、
今回のカップも好みです。
せっかくなので途中から砂糖とミルクを入れて飲んでみましたが、
やはりコーヒーはブラックが一番!
甘くて飲めませんでした。