石割桜を見た後、盛岡駅のフェザンでお土産を買い、
いつもどおり材木町の光原社へ行ってきました。
桜の花びらがあちこちに落ちている中庭は、
秋とはまた違う雰囲気ですが、
いつもながら落ち着く空間です。
敷地内に新しく宮沢賢治の資料館「マヂエル館」が開設されていました。
入り口の細長い壺がまた素敵。
壺の表面に付いた苔がいい感じです。
資料館の中には柚木沙弥郎という方の描いた
賢治童話の染絵がたくさん飾られていました。
写真は『注文の多い料理店』の絵ですが、
ガラスに光が反射して見づらいですね。(御免なさい!)
賢治の、下手だけれどなかなか味のある直筆の原稿も多数展示されていて、
見ていてあきません。
しばらく見入った後は、
いつもどおり、喫茶店「可否館」で一休みです。
コーヒーはブラック党の私ですが、
お店のお姉さんが私の目の前のカウンターの置こうとしたシュガーポットがあまりに素敵だったので、
この日は砂糖もミルクも断わらず、そのまま置いてもらいました。
見てください、この砂糖壺。
割れた所を丁寧に金継ぎしてあって、
それがかえって、
元の真っ白いものよりもお洒落なのです。
物を大切にする心を芸術に昇華させる、
日本の伝統工芸の素晴らしさをじっくり見せていただきました。
売り場で実際に売っているコーヒーカップに淹れてくれるのですが、
今回のカップも好みです。
せっかくなので途中から砂糖とミルクを入れて飲んでみましたが、
やはりコーヒーはブラックが一番!
甘くて飲めませんでした。