
昨日出来上がった作品から。
いかにも若々しい感性の作品。
カラッと暑い夏休みの感じが澄み切った空の青色で伝わってきます。
でも、実はこれ、とても悲しいお話で…。
長い間床に伏したっきりのお母さんの苦しさが分からなかったSさんの、
悔み切れない切ない思いの物語なんです。

それを象徴するのが、外に出たことのないお母さんの真っ白な手。
完成した作品を見たSさん、
「仕上げてくれてありがとう。」と言うや否や、涙がポロポロ。
私まで、もらい泣きしちゃいました。


柔らかく降り積もった雪道で馬飛びする楽しさが伝わってくるKさん、
山の中で亡くなった祖母の姿を大胆に表現したMさん、
どちらもご自身のお話です。

昨日ご紹介したYさんの旦那様の坑道での恐怖体験も完成。
Yさん、ご主人のお話なので、いつも以上に気合が入っていて、
カンテラの明かりの描写の見事なこと!

この作品は実は2部構成。
Yさん、2作目ももうすぐ出来ちゃうんじゃないかしら?
暗闇の恐ろしさがどんな風に表現されるのか、ものすごく楽しみ~。

去年の春から、この作品に使うためにゼンマイの綿を大切に保管していた
Sさんの作品も完成間近。
綿をフンワリ乗せると、本物だけに作品に奥行きが出てくるし、
山吹の鮮やかな花が映えるなあ。