『ザ・ウォーク』3D映像評価
私の中では、3D専用映画が3本存在する。
(【補足】「3D専用映画」...2DBlu-rayの発売をなしにして、3D盤だけ発売しろっ!という意味です~(^_^;))
それは、『アバター』『ゼロ・グラビティ』...そしてこの『ザ・ウォーク』なのです。
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3D映像は...
画面はシネスコサイズ。視差は強め、奥行き深い、飛び出し要素あり。映像はやや高画質な部類です。
綱渡りの話がそんなに面白いのか?実話と言うこともあるのですが...それは、直ぐに面白いんだと気付かされる。
「なぜ危険な綱渡りに挑むのか?」及び、技術の習得などに費やされた前半の話に惹き込まれ、
あとは『ミッション・インポッシブル』のような、WTC(ワールドトレードセンター)“綱渡り大作戦” の展開に心躍らせられる。
「なぜ危険な綱渡りに挑むのか?」及び、技術の習得などに費やされた前半の話に惹き込まれ、
あとは『ミッション・インポッシブル』のような、WTC(ワールドトレードセンター)“綱渡り大作戦” の展開に心躍らせられる。
このドラマによる感情移入 + 3D映像の高低差の演出により、テーマパークとは一味も二味も違う「恐怖の綱渡り」アトラクションを体感できる。
3D映像の最大の見せ場は、当然ながら「クライマックスのWTC綱渡り大作戦!!」
本編時間2時間3分の中、実際にWTC(ワールドトレードセンター)の綱渡りがされるのは実に19分間。
これは3D映像の見せ場の時間として、長いのか?短いのか?
お答えしよう!この張りつめた緊張感の中、19分という時間は良い意味で実に長い。
地上411メートルの高層ビルの屋上から、ビルとビルを繋ぐ軋むワイヤーに足をかけ、一歩一歩慎重に足を歩み出す。
下を見下ろせば、目が眩むような高さの3D映像。高所恐怖症の人は視聴厳禁の禁断の3D映像になっているのです...ぶるぶる~。
この見せ場は、「高さの恐怖」だけの3D演出に終わっていない。
これは、1974年にWTCで綱渡りしてニューヨークの市民を驚かせた、フランスの綱渡りの大道芸人フィリップ・プティのノンフィクション(実話)映画。
『カイジ』ではないので「ざわざわ」言わない。命ををかけた熟練の綱渡り師によるゾーン(超集中状態)の「偉業」を体感できるのです。
集中力が高まり、周りの景色や音などが意識の外に排除され、感覚が研ぎ澄まされ、活動に没頭できる特殊な意識状態に持っていく様は、まさに神の領域。
空気が変わり時間が止まったような感覚、そして全ての物・空間が体全体で感知できる超感覚状態を体験できる3D映像になっているのです。
なぜ故に、この素晴らしい3D作品がS級に入らないのか?こちらもお答えしよう!
全編通して、一応3Dの見どころを用意をしておりますが、
やっぱり~メインが「綱渡り」だけの3D映像では物足りなくない?...ということなのです。えっ、評価厳し過ぎぃ~?
(でも、もう殆どS級の3D映像になっていますよネ~?(^_^;))
この作品のレビューを見てみると、「お騒せ者」「迷惑行為」「もはや、テロ行為」などの批判的な感想を目に致しますが、
それは貴方がたが、ただこの作品を映画として見ただけに他ならない。
本当にこの行動を実際に目にしたのならば?この有り得ない「偉業」と遭遇したのならば?
あまりにもの凄さに心奪われ、尊敬の念を抱くでありましょう。
2D「見るだけ」と3D「体感」の違いで作品の評価が違って来る...これこそ まさに、3D映像マジックなのです。