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野比海岸付近の地層を見に行ったら - その2

2020年04月28日 | 自然・アウトドア
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さて、野比海岸(横須賀市)である。

海岸通りから眺めると、丁度この日の干潮時間帯に当たったらしく、潮が大きく引いたことで露出した岩礁が広がっていた。



もちろん事前に潮位を調べたうえで出かければ何のことはないが、何も考えずにふらっと来てこれだけ大きな干潮時に行き当たるのはめずらしい。

これなら道路直下の地層帯も、波に悩まされることなく観察しやすい。早速、浜に降りた。



野比海岸は場所によって年代や性質の違う複数の地層が露出しているらしいが、この東端付近では80度から90度くらいに立った縞模様の地層を見ることができる。



地質の本によると、これは「三浦層群逗子層」と呼ばれる地層で、約800~400万年前に相模トラフの陸地側海底(北アメリカプレート)に堆積した泥や砂が、南からやってきたフィリピン海プレートが相模トラフの下に沈み込む際に押し上げられたものとのこと。



宮崎県の日南海岸(青島)ほどではないが、海面下から現れた岩礁は、ちょっとした“鬼の洗濯板”状態である。ふと思った。平成生まれ人は、洗濯板など知っているのだろうか。ホームセンターでは今でも洗濯板を売っているのだろうか。



目の前にある何百万年も前の地層・・・・。野比海岸に限らず三浦半島一帯は、三崎や城ケ島周辺を始めとして様々な地層帯の宝庫と言えるエリアだが、地球の営みとは、いかにもダイナミックで偉大なものである。



ゆっくり観察してみると、地震を引き起こす様なものではないが、縞模様の中には至る所で大小さまざまな断層を見つけることができた。



地球規模のダイナミズムを考えれば、断層と言うよりも“ひび割れ”といった程度のものであろうか。遥かな時間をかけて押し合いへし合いしながら隆起してきた訳だから、当然と言えば当然のことか。

続く。

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