神様も粋な嫌がらせをするものである。酷暑の東京を避けて札幌への変更を強行したら、観測史上初の18日連続真夏日である。結局女子マラソンは88人中15人が棄権と云う異常事態である。世界のトップアスリートが対策を立てても完走出来ないのであるから、夏場にやる競技では無い。次回のパリではこの教訓を是非活かして欲しい。しかしパリも2019年には42.9度の熱波を記録しており、昨今の気温上昇を考えると安全とは言えないだろう。開催時期をずらすのが現実的に思えるのだが、その条件をIOCが飲むかは微妙である。場所も時期も変えられないのなら専用地下コースを掘削し、大会後に地下鉄なり高速道路なりに転用するのが良いと思うのだが、そんな所を喜んで走るアスリートは居ないだろう。この際、折り返し地点でハーフタイムを導入してはどうか。記録の連続性は途絶えるかも知れないが、マラソンの持続可能性を考慮すれば、然程非現実的ではないと主張するのである。