日々流れてくる情報に鈍感になっている。緊急事態が宣言されても、自動小銃を構えた兵士が街中のあちこちで検問を敷いていると云う劇的な変化が無いからだろう。私権の制限にどこまで踏み込まないかと云う社会実験なのかも知れないが、ここらで喝を入れたい所ではある。例えば、数値の発表形式を変えてみてはどうか。東京の直近の重症者数は276人である。少ないと感じる人も居るだろう。これを「生命維持装置はあと126人分です」と言い換えるのである。何とか増やそうと努力をしている様だが、装置を必要としている患者はコロナ以外にも居り、簡単にはいかないだろうし、使える医師も限られる。そして入院調整中の人は11000人だが、残り病床数は1167なので、9割の人は受け入れ先すら無いのが現実である。伝え方を変えるだけでもかなり危機感が高まるには違いないのだが、行政への風当たりも災害級に強まる事が予想されるので、及び腰になりがちなのが遺憾なのである。