誠に残念ではあるが、次の一手を考えねばなるまい。ワクチンを2回接種しても、デルタ株ウイルスが体内に入れば増殖し、未接種の人と同程度の、水疱瘡並みの強い感染力を持つ場合が有ると、米CDCが発表した。当人の重症化リスクは下がるが、ワクチン接種が感染拡大防止の切り札では無くなったのは痛手である。ただ一旦緩んだタガを締め直すのは難しい（米国であれば猶更である）。ブースター接種に本腰を入れるそうだが、「感染しててもええじゃないかええじゃないか」モードで事態の打開を試みると私は見ている。我が国も真似るのも一考であるが、必要となるのが受け皿である。野戦病院を突貫工事で建て、運用するノウハウが蓄積されていないのが難点である。しかし他に目ぼしい手段も見当たらず、無理を承知でやるしかあるまい。なお、この国の庶民が「ええじゃないかええじゃないか」と踊り始めたら手遅れなので、その前に然るべき手を打って欲しいのである。