リサイクルでエコ、と言い張るのは流石に無理である。2024年と暦が完全に一致する1996年のカレンダーが、米国の一部地域で好評らしい。日本の平成レトロと似た様な流行が、彼の国でも発生しているのだろう。eBayに50~200ドルとなかなか強気なお値段で出品されている様だが、30年前のヴィンテージ品であると考えれば妥当なのかも知れない。1940年と1968年のカレンダーも再利用出来るらしいから、もしお持ちにならヤフオクに出品するのも面白そうである。特に後者は昭和大阪万博の開催を控え、日本国中が盛り上がっていた時期に当たるので、今昔の変遷を比較する良い資料となるだろう。人類の進歩と調和の理想を掲げ、世界の国からこんにちはとシャカリキになってた頃が今より良かったとはとても思えないが、少なくとも未来への希望だけは溢れていたと想像する。それを純朴であるが故の無知と揶揄する気持ちも湧くが、そこには無いものねだりの嫉妬が混ざっているのである。