貰えるもんは貰う心算である。さいたま市が来年度、デジタル地域通貨を導入するらしい。現時点では予算要求段階なので実現するかは分からないが、3％のポイント還元を予定しているそうだからちょっとだけ期待している。スマホアプリ上で決済する様だから、既存のコード決済と似た様な造りになると予想している。だったらそれに乗っかってしまえば良さそうなものだが、あくまで地域通貨に拘る方針の様である。課題は店舗側の負担であろう。さいたま市の為だけにシステム改修するメリットが見出せるかは微妙であるし、3％還元と云うのも利用促進の面でまた微妙である。5000兆円使ったら150兆円戻ってくるとも思えない。地域通貨の導入は地元商業の活性化に有ると思うのだが、最大消費地である東京の吸引力に抗うのは並大抵では無い。アプリが行政DXの基盤に大化けする可能性は否定出来ないものの、撒き餌として地域通貨を使うのは少々筋が悪い様に思えるのである。