本日も本積善互恵供(仮称)・霊界施餓鬼一粒萬福法要が行われました。
本日、ひと組の施主様のお話です。
施主様のご実家の初代のご先祖様と施主様の祖父様のご供養をされました。
ご実家は、五代前の明治初期に本家から分家をされたのですが、
その初代さんが子供を残し若くして亡くなられ
その後も跡継ぎの若死が続き、
最後に残った一人娘様も他家へ嫁ぎ、19年の間、
母親がおひとりでご実家を守っておられました。
こちらでご供養を始められてから娘様が実家を継ぐことになり、
男の子と女の子を出産されました。
そのお孫さんがこれからも実家をしっかり守り、
発展させて欲しいという思いをこめてご供養をお願いされました。
ご供養の最後には施主様のご先祖様が
山主の口を借りて、涙ぐみながら御礼の言葉を。
「有り難い、有り難い、こんなにしてもらって」
「なんとすばらしい、ここまでしてくれて」と言われました。
ご先祖様からの言葉をお聞きした施主様は
「祖父は初孫である私を大変可愛がってくれましたが、4歳の時に亡くなっており
面影しかありませんが、本当に祖父がそこにいるようで本当に嬉しかったです」と
大変喜ばれておりました。
その方のご実家はその家から出られた方は皆うまくいかれているのですが、
ご実家だけが精神病や若死があったりと大変苦労されていたようです。
お孫さんが誕生してからは何も悩み事が無く平穏に過ごされ、
これもすべて当山でご供養をしていただいているからだと、
何度も山主に頭を下げておられました。
子孫が先祖を思い供養する。
供養された先祖は子孫を思い子孫を助ける。
幸せというのはこのような思いからあるものではないでしょうか。
南無大師遍照金剛