田舎暮らしをして良かったこと。
・自分のペースで仕事ができる
やりたくなかったら休んでもいいし、のばしてもやめてもいい。
しかしそうはいってもいつも自然に追いかけられている。
自然は待ってはくれない。
それで土日も無くいつも動き回っている。
田舎暮らしはいそがしい!
それでも気分的にはとっても楽だ。
・人を選ぶことができる
付き合いたくない人間とは別に付き合わなくてもかまわない。
(ある程度)人を選ぶことができる。
たまに買い物に行く以外誰にも会わなくても家と畑だけで暮らしていける。
・人との付き合いが広がった
都会にいたころは会社関係以外ほとんど人との交流がなかった。
休みの日に人が訪ねてくることも、人の家を訪ねることもなかった。
でも今ではいろんな人がいっぱいやってくる。
交流の輪もずいぶん広がった。
もともとぜんぜん社交的な人間ではないのに・・・
それにとっても人見知りして、今でも人の家を訪ねるのはとっても苦手なのに・・・
・酒をいっぱい呑める!
年とともに酒に弱くなったのに反比例して酒の量が増えた。
でもイベントや村の行事以外、外で酒を飲むことは無い。
田舎では車なしでは移動できないから。
都会では外でよく飲んだ。
それで家で飲むよりも数倍の金がかかる。
というわけでその分家でより多く飲める。
どうして都会にいるころもこんな生活をしなかったのだろう?と今になって思う。
そしたらもっといっぱい飲めたのにな・・・
でもそれは無理というもの、朝になったらきまった時間に家を出て会社に行かないといけない。
だから気分的に休みの前日以外は飲みたいだけ飲むことはできない。
それに会社のストレスを家に持ち帰りたくは無い。
やっぱり外で飲むことになる。
というわけで今ではその日の気分に応じて飲みたいだけ飲む。
そのうち酔が睡に変わり飲みながら眠ってしまう。
家族の顰蹙をあびつつもこれは止められない。
そのうち目覚めない日が来るだろう。
一日が酔いに終わり、一生が酔いに終る
呑んで、眠って、終わって・・・
そんな終り方をしたいものだ。
愛読書のオマルハイヤームの「ルバイヤート」の詩の1節に次のようなものがある。
不思議なのは酒を売る人がいること
この良きものを売っていったい何に変えようというのだろう?
これは酒飲みにはとっても説得力のある言葉。
う~んと思わず考え込んでしまう。
そしてもしこれを時間に置き換えてみたらどうだろう?
不思議なのは時間を売る人がいること
この良きものを売っていったい何に変えようというのだろう?
みんな自分の時間を人に切り売りして暮らしている。
しかし最も大切なこの時間を人に売っていったい何に変えようというのだろう?
こう考えたとき、田舎暮らしをしてよかったなとつくづく思う。