ぐうたら里山記

兵庫の西の端でただのほんと田舎暮らしをしています。ぐうたらです。のん兵衛です。

田舎暮らし断想~田舎へのお誘い(1)

2011年02月17日 14時03分40秒 | 田舎暮らし
田舎に来てほしい、とりわけ若い人に来てほしい!
・・・というその切実な気持ちはわかるけど、
その裏に年取った人は来てほしくない、という気持ちがあるとしたらそれはいかがなものか?
よそ者を拒む人と五十歩百歩ではないだろうか?
田舎暮らし志望が一番多い定年退職前後の人たちにももっと来てほしいと思っているのだけど、そう言うと、
将来介護の負担がかかるだけだという、答えが返ってくる。
でもそれは単式簿記的ないかにも役人的な考え方で相手勘定を見ていない。
小学生の小遣い帳レベルの発想だ。
介護に負担がかかるというならその費用はどう使われるのかということを考えないといけない。
・福祉関係者の給与。
・福祉施設の備品・維持費。
・被介護者の食費・日用品費・・・などなど
福祉関係者はたいてい地元かその周辺の人で地元に給与として金が落ちる。
何よりも要介護者が増えると雇用につながり若い人の職場が増える。
福祉施設の備品・維持費も全部ではないにしても地元に金が落ちる。
被介護者の食費・日用品費もおなじく地元に金が落ちる。
そしてなるべく地元の店で買うようにしたらそこの店員の給与にも還元される。
一番よくないのは「介護の負担がかかるだけだ」といって来る人を拒んでなにもしないことだ。
それでは田舎にはまったく金が落ちないで寂れるばかりではないか。

しかし果たして「介護の負担がかかるだけ」なのだろうか?
たいていの田舎暮らしの人は思っている。
将来介護が必要になったら、あるいは車を運転できなくなったら、都会に戻ろうと。
都会で暮らしたことのある人は都会の便利さを知っているし、都会暮らしにそんなに抵抗は無い。
最も介護に負担がかかる人はむしろ地元の人だ。
都会に知り合いの無い人はもちろん、知り合いのある人でも・・・都会に出た子供たちが一緒に暮らそうと都会に出てくるように進めても・・・自力ではどうしようもなくなるまで都会暮らしには踏み切れない。
それも当然のことだ。
知らない土地には誰だって住みたくは無い。
というわけで介護に負担がかかる人はむしろ地元の人なのだ。

もっと大きな目で金の流れを見てみよう。
田舎暮らしをするということは、都会から田舎に金が流れるということでもある。
都会で何十年も働いてためた金を田舎で使うということでもある。
田舎にとってこんないいことは無い。
もしも田舎暮らしをしなかったらその金は都会に、あるいは海外旅行で外国に流れる。
それでみんな田舎に来て金をどんどん使ってほしい。
それが田舎の活性化につながるのだ。
ただ将来に対して不安があるなら金はあまり使わないでためておくだろう。
そしていずれ遺産となって都会暮らしの子供たちにその金は流れていく。
それで将来に対しても安心して暮らしていける社会であってほしい。
老後の不安を抱えながら生きていくのでなく、自分で稼いだ金は安心して自分で使ってしまえる社会であってほしい。
政治家に望むことは目先のことではなく将来に対するビジョンなのだ。

というわけで若い人もお年よりもみな田舎に来てほしい。
お年寄り拒むような田舎が理想的な田舎と言えるだろうか?
そんな田舎に住みたいだろうか?
来る人を拒まない、そんなおおらかな田舎であってほしい。
コメント (2)
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鳥インフルエンザ

2011年02月17日 03時49分45秒 | 田舎暮らし
各地で鳥インフルエンザが発生している。
そして各地で大量に鶏が殺されている。
今度はかなりやっかいだ。
インフルエンザにかかったからといって殺すのには反対だけど、
それでも口蹄疫のときと違って人間にも感染するとなると、
なかなか反対とは言いづらくなる。

鹿児島のマナヅルがインフルエンザに感染した。
どうするんだろうと思ったら、やっぱりね。
天然記念物だったら殺されないで済む。
殺さなかったら絶滅するかというとそんなことは無い。
死んだのは一部のツルだけ。
ほとんどのツルは元気にシベリアに帰っていった。
こうして野生の鳥はインフルエンザに対して抵抗力を持つようになる。
ところがインフルエンザにかかったらすぐに殺されてしまう鶏はいつまでたっても抵抗力はつかずに、大量殺戮の運命から逃れられない。
鶏も天然記念物だったらよかったのにね。
確か天然記念物の尾長鶏がインフルエンザにかかったらどうなるのだろう?

ともあれ遅ればせながら鶏小屋と山羊小屋の前に石灰をまいた。
こんなんで効くのかなと疑問に思いつつも、まあしないよりもましだろう。
石灰を頭からばさっとかぶったらいいのかもしれないけど、もちろんそんなことしたくない。
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