監督/脚本:塚本晋也/原作:大岡昇平『野火』
1959年に市川崑により映画化された
大岡昇平の同名小説を
塚本晋也の監督、脚本、製作、主演により再び映画化。
第2次世界大戦末期のフィリピン・レイテ島を舞台に、
野戦病院を追い出されて
あてもなくさまよう日本軍兵士の姿を追う。
どの角度から戦争を描くのか、
どの目線から時代を映し出すのか…
どのような兵士も
戦争というものの前では呆気なく
一発一弾の前では無力で無残だ。
その時人は人として生きていけるのか。
生きていく為に人を捨てるのか。
どんな懸命も意味がないのか…
目を背けたくなる場面こそが
戦場の悲惨さであり
惨さ非道さであり
真の現実なのだと思った
戦後75年目の夏。