雨の夜と下弦の月

毎日を静かに、穏やかに生きていきたいと思う日々。
そのわりにはジタバタと暮らすワタクシの毎日を綴っております。

エライ方々の思いつき。

2011-08-09 19:42:43 | works
先週予想していたとおり、本社の計理部門から24年度予算要求についての打ち返しが結構来るようになりました。ワタクシが担当している事業のヒアリングは明日までで終わるのですが、そこからが本番というか、計理部門が要求資料をまとめて財務ヒアリングに臨むまでの約1か月、資料要求がちょこちょこ来ることになります。財務ヒアが終われば、あとは本当の意味の空中戦なので、下々のお仕事は無事終了するのです。予算でも人員要求でも同じですが、要は伝言ゲームが最後まできちんと伝わればそれでOKという世界です。途中に何か所か関所があって、その関所を通過できなければ、少なくとも新規要求はそこで終わりということになります。今のうちのカイシャではスクラップ&ビルドが大原則なので、新規要求したい事業があれば、既存の事業をつぶしてから出直してこい…で大体は終了となります。

下々はうるさいぐらいにそう言われているので、結構身に沁みて分かっています。ところが、意外とエライ方々の中にはスクラップ&ビルドがお分かりでない方が多いので、そういう方の下で要求作業をするのは結構骨が折れます。結局は財務部門で査定を喰らうのが分かっていても、エライ方々の手前もあるので無駄な資料を山のように作る羽目になります。ワタクシは無駄な作業が何よりも嫌いな人なので、戦って玉砕するぐらいなら不戦敗のほうがいいと思ってしまいます。もちろん、そんなことは言えるはずもなく、延々と無駄な資料を作っているわけです。本当に戦う価値があることならば、それでもまだ頑張る気にもなりますが、予算要求時にエライ方々が言い出す新規事業なるものは、大抵はエライ方のその場の思いつきのことが多い。そのために扇子片手にテンキーを叩く身にもなっていただきたく。

エライ方はたいてい1,2年で異動されるので、戦って、運良く査定を免れて予算化された事業に着手する頃には、その席にはいなかったなどということもよくある話です。次に来たエライ方は、また自分の思いつきで新規事業を起こそうと思われることが多い。新規事業を立ち上げたとなれば、もっと上のエライ方の覚えがめでたくなるので、皆さまが必死になるのも分からなくはありません。でも、そのたびに山のような資料を作らされる下々のことを、少しは考えていただきたい…と声にならない独り言です。