雨の夜と下弦の月

毎日を静かに、穏やかに生きていきたいと思う日々。
そのわりにはジタバタと暮らすワタクシの毎日を綴っております。

小林秀雄からの解放(?)。

2011-08-28 14:30:57 | books&magazine
今日の東京は、久しぶり(といっても3,4日ぶりなんですけど)にいいお天気になりました。友人から薦められた本をAmazonで注文していたのですが、ようやく入手できたので、例によってTully'sに持っていってランチかたがた読み始めました。ワタクシは根が天邪鬼なせいか、いわゆる「ハウツーもの」の本って、ほとんど読んだことがありません。本を読んで人生が楽しくなるなら苦労はない…ぐらいに思っているかもしれません。でも、今回は薦めてくれた友人の言葉を信じて読んでみようと思いました。和田裕美さんという方が書かれた「人生を好転させる『新・陽転思考』」という本です。まだ、半分ぐらいしか読んでいないので、読み終わったら感想などを書いてみたいと思います。久しぶりにお茶の水女子大学名誉教授土屋賢二センセイのご本以外の本を読む気になって、個人的にはめでたいことです。

そろそろ小林秀雄の祟り(?)から解放されつつあるようです。文化勲章を受章されている雲上人の文芸評論家に祟られるような悪いことをした覚えはなかったのですが、橋本治センセイがお書きになった「小林秀雄の恵み」を読了して3か月余り、活字を見ると頭痛がしておりました。唯一、読んでも拒否反応が起こらなかったのが土屋賢二センセイのエッセイ集だったため、3か月ぐらい、昔のエッセイ集まで引っ張り出して再読していたのです。この馬鹿に祟っていても仕方ない…と小林秀雄が思ったのかどうかは分かりませんが、ようやく、他の本を読んでみようかという気になってきました。ところで、先日、橋本治センセイが難病で入院なさっているという話を聞いて、少なからずショックを受けてしまいました。確かに、すでに還暦を過ぎていらっしゃるので、病気の一つや二つはあっても不思議はないですが。

若い頃からリアルタイムで追いかけてきた作家やミュージシャンがそろそろ還暦を過ぎるという事実は、確かにそれはその通りかもしれないけど、あまり信じたくないというビミョーな気持ちになります。ワタクシが追いかけてきた方々というのは、村上春樹や橋本治や小田和正といった、バリバリ団塊の世代の方が多いのです。それを認めると、おのれが年を取ったという事実も認めなければならなくなります。それは、生きている以上仕方のないことではあるんですけどね。