雨の夜と下弦の月

毎日を静かに、穏やかに生きていきたいと思う日々。
そのわりにはジタバタと暮らすワタクシの毎日を綴っております。

お気楽極楽方向の人生。

2011-11-12 13:54:58 | books&magazine
午前中に用事があって出かけて、お昼前には帰ってきました。
途中で本屋さんに寄り、文藝春秋を買ってきて、尾崎豊の「遺書」についての記事を読み終わりました。
尾崎のファンだった方々かこれを読んでどう思われるかは分かりませんが、ワタクシ自身は淡々と読了しました。
今のワタクシが好きなのは尾崎が残した曲で、尾崎の生き方自体には特段の感想も浮かばないというのが正確かもしれません。

ただ、尾崎がつらかったんだろうなということはよく分かる気がします。

この前も書きましたが、40代半ばで歌っている尾崎を想像するのは難しいのです。
それを一番感じていたのが彼自身で、だから、どういう形になるにしろ、自ら死に向かっていくしかなかったのでしょう。

このブログを書きながら、ふと、太宰治のことが思い浮かびました。
もちろん、太宰と尾崎では時代背景も、生き方そのものも違うのかもしれません。
でも、自分の心の中では、常に死が隣りあわせだったようなところは、結構似通っているかなと思うのです。
熱狂的なファンが多かったからこその苦しみとでもいうべきでしょうか。

そういえば、ワタクシ自身が久しく太宰を読んでいないことに思い至りました。
若かりし頃、熱病のように「人間失格」を読んでいた時期がありましたが、ある時期からぱたりと読まなくなった気がします。

その分、人生はお気楽極楽方向に転がっている気がしないでもありません。