ひらひら ひらひら ひらり…
風に吹かれて 舞い散る花びら
飛ばされたなら 何処で舞う
山里の裾野 密やかに咲いていた山桜
誰もいない村で 誰かを待つように
幹や枝 取り巻くように枝垂れ
すっくと伸びて 小さな池の畔を
分捕っているよう
清楚で可憐 くちなし色の花は
晩秋を彩るように 咲いて魅せ
訪れる旅人を待っているのか
風のなか
はらはら はらはら ひらりひら…
舞いながら 廻されながら
飛んで行く
何処へ行くのか
何処へ行きたいのか
いつか 誰かと
飛び交いながら 春を待たずして
散っていく花
水辺の水面に浮かんで
青空を眺めながら~
ひらひら ひらひら ひらり…
風に吹かれて 舞い散る花びら
飛ばされたなら 何処で舞う
風が吹く
風が啼く
風が叫び
風が詠う
何処へ行こう
何処まで行こう
何処がいいのか
何処も通せんぼ
風に乗る
風に聴く
風を呼び
風を待つ
何処にしょうか
何処でもいいか
何処へ行ってもか
風が吹く~
風の揺らめき 風の煌めき 風の騒めき 風の閃き
だから風
いつも風
誰もが風
何処でも風
何を待っている
何が待っている
何も無いから
何も見つけられない
強い風 優しい風 柔らかな風 暖かな風
自由で 気儘で 我儘で 気難しくて 強がりで…
いつも誰かを待ちながら
いつも誰かを探しながら
いつも誰かを呼びながら
いつも誰かとかくれんぼ
風を追う
風になって
何処までも
何が待つ 何を待つ
いつも風のなか
季節を巡り 雲を追い 陽と遊び 健やかな風に生きて!
彼岸花よ!
2023-09-30 | 詩
何時頃から咲いているのか
鮮やかな紅色で華やかに染めて
繊細で か細くて 直ぐに折れてしまいそう
誰を待って 揺れているのだろう
ゆらゆら ゆらゆら ゆらり…
秋風に靡きながら 今年も咲いて魅せる
彼岸花・・・よ!
風を揺すり
雲を追い
陽を呼んで
空を仰ぐ
野辺の散歩道は
秋の香りでいっぱい❣
まだ向日葵が咲く土手に
コスモスや野菊や山百合が咲いて
競い合い 助け合い 生き抜く
ちょっぴり鬼火のような怖さもあり
嫌われもするけど
独特の存在感で人を引きつけ
離さない 忘れさせない
強さがある
もうすぐ
溢れるほどに
咲き乱れ 仲間を増やし
季節を彩りながら 楽しませて
みんなに愛される花
風に吹かれ
風と一緒で
周り一面を覆いつくすだろう
彼岸花よ! 気高く 優しくあれ~
窓を開けよう
出窓に広がる いつもの風景
四角いガラス窓は CANVAS
一枚の絵画を描いているようで
天も 山も 木々も 雲も 陽も…
全てを包み込んでしまう
何処までも広がる蒼空に
ぽっかりと浮かんだ白い雲
ファファ ファファ 流され
何処へ行くのか 浮船みたい!
何故か 風は吹かないのに
庭の小枝や葉が微かに揺れて
草木も花も誘われ
ゆらゆら ゆらり 揺らめき
涼風を待って 騒ぎ出しそう
さあ~ 空の彩り
青の世界をどう表現しょう
水彩絵の具で塗ったら
あの空色に近づけるだろうか
普段の生活をどのように色づける
木立も 山も 近くの家並みも 野道も 外灯も…
陽射しに聴いて
秋風に聴いて
変わり行く自然と語り合いたい
毎日が同じようで 毎日が違う
どのように色づけられるのか?
誰かが いつも教えている
形も 規則も 決まりもない
そう ありのまま
気持ちを描いて行く
だから 窓から眺める全てを
確かめるように…
窓を開けよう~
いつも
心をコロコロ転がしながら
調和と言うか バランスを保っているけど
今日は転がらない 転がせない
いつも
心に言い聞かせていることがある
さりげなく 何でもないふりで
穏やかで 居られる
いつも
心と格闘してみる
攻めても 怒っても 無視しても
如何にもならないと 負けかな
いつも
心に責められている
何でもない どうにかなる
だけど どうにも出来ないから~
いつも
心と繋がっている 何て
若い頃の考えに ”駄目だし”したい
どんな 何のことだろう
いつも
心に問い 答えを求めない
そんなこと 出来ないからと
そう 裏返し
いつも
心を一新したいけど
心の底に 言い聞かしてしまう
どうにかなるよ もう少しこのままで…
いつも
心を探りながら
探られて 捜されて 嫌われて
終わってしまう 胸の内
いつも
心に尋ねている
探しもの 隠したもの 捨てたもの
何も残っていないから 忘れて欲しい
いつも
心と二人ぼっち
慰め 励まし 戒め 受け入れ 宥めて
今があり 今に生きている
いつも
心に風が潜んでいる
吹きつけ 飛び交い 通り抜け 留まって
思い通りに 遊んでいるのか
いつも
心の風と一緒だから
コントロールしたいけど どうにもならない
自然の強さに 負けている
いつも
心を隠してみる だけど
如何にもならないのが ココロ
隠しても 解放しても同じ
いつも
心に嘘をつく きっと
解っているから 許される
我儘 気儘 自分勝手で~
いつも
心が見守ってくれる
揉め事や我儘 いっぱい!
大きくはみ出さない様に セーブする
いつも
心に言い聞かせてみる
たいがい どうにかなる 大丈夫!
それは心の羅針盤
いつも
心を奮い立たす…かな
いま 歩く道は私の人生
自分らしく ありのままに
いつも
心を置いてけぼり
そんなことないよと 言ってみる
心 ココロ 気持ち 胸の内 一緒で・・・
いつも
心を投げ出したい
いっぱいの想い 受け止められない
そっと 静かに 私らしく
いつも
心を宥めながら 素直になる
何もかもが詰まっている
だから 少しずつ受け入れて
いつも
心に話しかける 相手は誰か
わかっていながら わかっていない
転がしながら 心よ!優しさのなかで~
ふと見上げてしまう あの空の向こう
夢とか 希望とか 憧れとか 愛とか・・・
何時頃の想いだったか 忘れたけど~
探そうとしても 見つからない
見つけ出しても すり抜ける
捕まえたくても 届かない
無いものを ある何て勘違い
忘れたふりは 無理している
勝手な想いなのに 砕かれて
聴きなれない言葉は 忘れてしまう
僅かでもいい 信じていない
風に聴くは 風に逃げている
何処までもは 何処にもない
何処へ行こう 何処へも行けない裏返し
自虐的なコトバを並べて 納得する
落ち着こう 落ち着かないから話する
いつまで続ける 止めにしょう
紆余曲折 曲がり角 どん詰まり 坂道発車 畦道回避…
何を探している?
遠い昔を思い出して 乗り越えたと実感したい
ただ それだけの気紛れ屋さん
居場所 穏やか 塒 思いやり 信頼 老い…
あれこれ並べて 今がある
人生色々 重すぎて
肩の荷 下ろしたいのに
まだ まだで~
いつか何処かで 笑っている!
心模様
2023-06-11 | 詩
何を描きたいのか
何を伝えたいのか
解らないまゝ 天に向かい
指でなどっている
窓辺の大空
何処までも 果てしなく続き
青く澄みわたる
まるで 海のような彩り…
風も 雲も 陽も 山々も 海丘も 光も
自然や季節と一緒に
景観のなかで 魅せるから
絵画のようで 見入ってしまう
この絵のなか
いま この時を描く
言葉と云うなら 心 ココロ 気持ち
何を どのように どうして 何故だか・・・・
探って 迷って 躍って 跳ねて 沈んで
見つめながら
探しながら
見届けながら
想いをぶつけよう
青く海のような海空に漕ぐ小舟
波間で漂い 荒波もしぶきも
寄せ付けないでさ迷う…浮雲
何処まで行こう
何処へ行こう
何もかも 心模様だろう
受け入れ 委ね 頼み 熟め 許し 請う
青の美しさ 蒼 藍 碧 あお…青
一枚の絵に滑り込ませて
何かを書く 描く
いま このとき
天空を掴んで…伏す
何を描こうか!
何を 待っているのだろう
眩いほどに光り煌めく陽射しだろうか
何を待っているのだろう
届かぬほど遠い島並の向こう 日暮れになって
小舟の灯りだろうか
何を待っているのだろう
予想できない出来事の思わぬ楽しみだろうか
何を待っているのだろう
読みかけのつまらない雑誌をめくる期待感だろうか
何を待っているのだろう
風が吹き 風が舞い 風が囁き 風と詠う
自然と野山と風の結びつきだろうか
何を待っているのだろう
何処でもいいなんて言いながら決めてしまう爽快さだろうか
何を待っているのだろう
何もしないことの無力な裏返しは何かの始まりだろうか
何を待っているのだろう
小窓のカーテン開けながら透き通る空の蒼さへの
驚きだろうか
何を待っているのだろう
”不思議”が好きで分からなくなると
すぐに出てしまう 言葉の不思議さだろうか
何を待っているのだろう
厄介なのにどうでもいいふりの図々しさだろうか
何を待っているのだろう
くだらないことを並べ さもありそうなことで閉める卑怯者
態度の変化だろうか
何を待っているのだろう
いっぱい並べて最後が解らなくて 止めたいのに
止められないことだろうか
何を待っているのだろう
いつでも何処でも誰とでも話して
聴いて欲しいだけだろうか
何を待っているのだろう
”ブログ”と言う名の心の聖書 誰かがそれは違うと
反論しているだけだろうか
何を待っているのだろう
風のなか 森の片隅 川が流れ 花が咲く
もうこの辺でと座っているからだろうか
何を待っているのだろう
何処まで行こう 何処までも続くから止めて欲しいだけの
捻くれ者だろうか
何を待っているのだろう
詩と言う名で気持ちを描いて 心の風景をポロリと漏らし
受け止めてと愚図っているだろうか
何を待っているのだろう
無になって 小さな世界から飛び出して
少しだけ夢を探しているだろうか
何を待っているのだろう
緑の風を追い 新緑と若葉と息吹のなかでの五月
私らしくいられる幸せだろうか
しとしと しとしと しんしん…
いつの間にか 降り始めた雨
密やかに降って
天を染める どんより雲
何処までも 薄暗い灰色の空
どうにもならない
昨日までの 里山や野辺
息吹きやざわつく声は
何処へ去ったのだろう
窓辺で
出窓の硝子を濡らし
山茶花の紅い花びらを濡らし
木斛の小さな木の葉を濡らし
玄関先の飛び石や灯篭を濡らし
ベランダにある金属製のベンチを濡らし
いつまで 降り続くのか
風を追いやり
雲を寄せつけ
陽を隠して
森や野原や山並み
何も見えない
近くの小さな公園や団地
野道に続く 土手や小池や川
少しだけ遠い いつもの散歩道
何もかも濡らし 邪魔して
どうしたい!
何処へ行こう
何処へ行きたい
眺めている空
どうにも出来ない 雨模様
だったら 楽しむ 楽しもうか
何て… 愚痴っている私
雨音を聴きながら
春の雨とお喋り…もいい
今朝の雨に
気持ちを乗せて
どう過ごそうか~