不思議だけど 冬木立に囲まれ
遮るものなど 何もない
眠ったような森のなか
幹や小枝の息吹き 木々や落葉の残り香
さがしている
行けども 行けども 風の通り道
花も草木も雑草までも眠っているよう
枯れ木だけがすっくと立って
小道を通り抜ける風 見届けているのか
枯れ木 溜まり葉 木洩れ日 雲の行方…
何処へ行こうと風を追い
何処まで行っても風次第
何処にあるのか さ迷って
何処にもないと 風が謳う
樹木の群れ 山の叫び 風の追い 陽の煌めき
誰かが待っている
誰かが呼んでいる
ここは何処だろう
小さな世界が広がり 異空間 夢空間 空想間…
風と戯れる場所がある
いつも 何故だか探している
辿りつかない 私の居場所だろうか
何故って
風って いつも謎めき 答えがない
だから 不思議を追いかけて
いつも 風のなか~
いまの想い
2022-12-30 | 詩
いつ頃からか
気がつけば コロナ禍に居て
まだ抜け出せない
抜け出せていない
このあと
どうなるのか
どう治まるのか
誰にも答えが見つからない
普段がいつもと違い
”平穏な生活”がやたらと遠くへ
行ったよう~
少しずつ 先が見えているのだろうか
何も指針も説明も解答も無いから
不安が拭えない
どうしょう
どうしたい
どうすればいい
どうなるのだろう
皆が彷徨い 答えを待っている
そして もう一つの問題
ロシア軍のウクライナ侵攻だろう
前を向きたいけど
後ろから押されているようで
どうにも 出来ることが見つからない
社会不安と不信の募るなか
何を期待して待つのか
誰か 教えて欲しい
普段の生活を取り戻したいだけなのに
あまりにも遠い出来事のよう…
もうすぐ新年を迎える
だから だからって
ただ 見守っているだけ
静かに時の過ぎて行くのを
待っているだけの私
来年こそは…と心から願う
山茶花よ!
2022-12-18 | 詩
いつの間にか
いつもの場所に いつものように
庭で咲いていた山茶花
小さく柔らかい花びら 薄紅色で鮮やか
深緑の葉に守られるように
蕾も一緒になって 華やいでもいて
何よりも目立つから
隣の欅や椛が可愛そう
石庭で囲まれながら 競い合い
季節を楽しませて~
ひらひら ひらひら 舞い落ちて
はらはら からから 舞い飛んで
落ち葉と絡まるように
紅葉とのコラボが始まって
周りを引き込んでもいる
風に揺れ
雨に打たれて
雲を呼び
陽を待って
空良 野山 樹木 草花 雑草…までも
ひとつになる
いつもの景色が
もうすぐ 北風に変わると
何もかも冬模様 だから
もう少し このままでいたい
枯れ葉の舞夢 心の彩花 言の煌めき
何もかも いまを生きて
何もかも 今の始まりだろうか
だから いま・・・
山茶花に詠う~よ
風のなか~
2022-11-17 | 詩
風のなか
誰もいない冬木立
雑木林に囲まれた小池の畔
枯れ葉が舞いながら
ひらひら はらはら ひらりひら・・・
落ちて行く
水辺で浮かんだ 錆色の葉が
ゆらゆら揺れて 浮船のように
さ迷って~
通り抜けて行く風
音もなく過ぎ去るようで
静寂のなかで
廻りもしない
待つこともしない
行き過ぎたなら
追いかけることが出来ない
何処へ
何処まで
揺らすのだろう
木々も 小枝も 幹も 葉っぱも 実も
風の行方 風の吹き様 風の粒子 風の音…
どのようにも吹いて 変化し
過ぎ去っていく
だけど 風と生きて
何もかも 認めるように
追いつき 追いかけ
戯れたりもして
いつも どんな時でも
風のなか
風のなかに居る~
何時まで降るのか
窓辺のガラス戸を濡らしながら
降り続く 今朝の雨
遥か山並の向うまで
曇り空が覆い 何もかも
隠してしまったようで
近くの建物も 小池も 樹木も 畦道も
まるで霧に包まれているよう~
風も雲も陽も空も…吐く息すらも
何処へ 消えたのか
追い掛けてはいけないけど
風の流れ 雨の雫 梢の揺すり 木々の声
何もかもが雨のなかで
待っている
草花の囁きや小鳥のさえずり
木の葉や木の実の轟き
空の呼び声や流れる雲の行方
何処までも広がる 空の彩り
少しずつ 少しずつ 塗り替えて欲しい
天を仰ぐ!
どうにも出来ない この時空
そっと 諦めたふりで
雨と戯れようか…?
何処まで 広がって
何処まで 続いているのか
窓辺で 木製のガラス窓から
覗いてみる 景色と言う名の世界
すっかり空色で塗りつぶされた天
水色ではなく 薄青か碧か蒼か…
流れる水のように 薄っすら漂って
微妙な風合いの様相で 彩り
一枚の絵画を作り出したよう
風も 雲も 陽も 雨も 木々も 山も
何もかも 空の仲間で
見えても 見えなくても
いつも この中に居る
覗きながら
遠慮しながら
飛び出しながら
見届けて
何故だか いつもの
お喋りが始まる
何故だか 描いている
何故だか 描かされる
小さな 小さな 窓枠は
何かが生まれ 何かを作り出す
ホットスポット
空を描き 色で遊び 仲間を呼ぶ
さあ~どうにでも仕上げられ
気持ちに逆らわず 描いて行く空彩画
私だけの世界に~
風に吹かれて 何処へ行こう
木々の小枝や 枯れた薄茶色の葉を
そっと揺らしながら
すり抜けて行くように 通り抜けて行くから
気づかないふりして 追いかけようか
風に吹かれて 何処へ行こう
パサパサ パラパラ 枯れ葉が舞い落ち
そっと揺らしながら
慌てたように 通り抜けて行くから
分かったふりして 追いかけようか
風に吹かれて 何処へ行こう
碧空に薄雲が ふんわり浮かび
そっと揺らしながら
吐息が流れるように 通り抜けて行くから
どうでもいいふりして 追いかけようか
何処へ行く
何処へ行きたい
窓辺の風は優しくて
機嫌と調子を加味したら
いつも あれこれ 想いのまま
操られ 踊らされ・・・
それでも
風を待って~
風を追いかけて~
今更、変身なんて
出来るはずないから
ココロだけ 取り替えようか
いつも
どんな時も
見て見ないふり
多くを望まないふり
誰かに悟られないふり
深く考えないふり
進みたいのに留まるふり
寂しいのにどうもないふり
幸せと不幸の線引きなんか 解らないふり
とっくに諦めても 諦められないふり
恥ずかしいから強がるふり
”満足”という言葉 忘れたふり
楽しいのに どうでもいいふり
だからどうだって 開き直るふり
どれがホントか分からないのに 分かっているふり
いっぱい愚痴って その後を知らないふり
いいおばさんが 長い人生を振り返っているふり
おばあさんと言われたら 聴いていないふり
どれだけ自身を曝け出そうか 迷っているふり
何処まで喋っても 正当化するふり
冗談を渋い顔して 笑えないふり
いつも
どんなどんな時も
私は私で 自分を見失わない
ココロを…ふりに押し込めて
転がし 諫め 励まし 宥め 飛ばしながら
何だかんだと愚痴ってみる
だけど心は 此処にある?
末永く支配されても いつまでも
仲良くありたい 願いかな!
気持ちと遊んで~