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乾いた風が
野山を通り抜けて 樹木を揺らし
吹き溜まりの枯葉に 季節を告げる
いつだったか
山裾に広がる 田園
眩しほどの光を浴びて
黄色に染めた絨毯を 敷きつめて
咲いていたのに もう何もない
冬のひまわりは 咲かないで
ひっそりと 眠っているのだろうか
少しだけ 後押しが欲しい
少しだけ 声をかけて欲しい
勝手な気持ちを 持ち込んで
助けられたことが幾度か あった
真夏の陽射しや乾きに 負けないで
太陽に真っ直ぐな姿が 眩しくて
何かしら答えてくれそうな 気がする
想いの詰まった花 ひまわり
いまは 雑草だけで 誰もいない跡地
もうすぐ 寒風が吹いて 荒び
記憶も遠のいて 忘れ去られてしまう
出会えるだろうか 新たな時季
周り廻って 咲いている黄色の夢花に