何処からか 秋風が吹いて
柔らかな日射しと 心地よい風に
大空から 薄っすら広がった雲が
覗いている
野辺で弾けるように 咲いた彼岸花
真赤な装いで 一面を飾りながら
大勢の仲間と一緒に 散らばって
何だか 恥かしそう~
風に微かに吹かれ
誰かに 会いたいのか
揺れて 揺らして 待っている
周りの 野花や雑草に塗れ
それでも「主役は私だ」と
言わんばかりに 堂々として
仲間と戯れながら…
繊細なようで 大胆でもあり
大胆なようで 恥かしがりや
恥かしそうだけど とても強い
強そうだけど やはり弱くて 繊細で~
どうにでも 捉えられ
どうにでも 受け止められる
不思議さ いっぱいの花が
今年も 咲乱れて
みんなに会いたがっている
何処にでも咲いて
何処でも待っているから
会いに行こうよ!