何時頃見た洋画だったか
はっきりとは覚えていない
きっと 思いっきり
青春を楽しんでいた頃かな
「すぐに帰って来る」そう言い残して
出兵した夫 終戦になっても帰って来ない
消息不明になった夫を"生きている”と信じて
異国へと探しに行く妻 大恋愛で結ばれた二人
かって出兵で見送った駅から 列車に乗ることに
なろうとは 想像もしてなかっただろう~
車窓から広がる 美しい田園風景
広大なウクライナの地 ひまわり畑に咲いた
大輪のひまわり
遥か水平線の彼方まで埋め尽くすように
黄色の花びらが風に揺れて 何処までも続く
圧巻の映像に 映画のテーマ音楽が流れ始めると
何かしら 切ないほどの悲しみを誘っている
さがして さがして 辿りついた先に見たもの…
新たな家族と幸せに暮らす夫の姿だった
再会の喜びはなく 話も出来ないまゝ
動き始めた列車に飛び乗ってしまう
平穏を裂かれ 傷つき 愛を砕かれた 悲しい別れ
戦争の起こす悲惨な結末に 反戦の名作から
われわれは何を学んだのだろう いま
世界に問われている
ひまわり畑の下で 多くの戦争犠牲者が
眠っている真実 あまりにも衝撃的に映り
忘れられない 忘れてはならない
ひまわりのテーマ曲を聴くたびに
繰り返されている 悲惨な侵略戦争が
終結に向かうことを祈るばかり
時は流れる 光りの中に
溢れる哀しみを胸に抱いて
探し続けた 愛は空しく
めぐり逢いし 今は遥かな人
二度と帰らぬ夢~
世界中で愛されている”ひまわり”
”明るく強く生きよ”と歌っている