
誰もいない空間
入ったこともない その場所に
踏み込もうとして あとずさり
どこに置いて来たのか
どこにあるのか
わからないから 入れなかった
なのに いまさら
まだ夜も明けぬ 海岸
海は灯りの飛沫を放ち
繰返す波間には 風音だけ
潮風は誰も寄せつけず
香りだけを運んで
遥か 白波の向こう
いつか 見たかった
隠れていた何かを
見たかった
わかっていても どうにもならないこと
わかっていないから どうにもならないこと
海辺の風のなかで 騒いでみても
何も変わりはしないけど
何時だったか
夜明けの海が 眩しすぎて
朝日の光が 神々しくて
すべての想いを 捨ててきた
だから もう
なので もう
戻れないなら
海に捨てたままで
沈めたままで
さがしはしない
(写真は粘土で作った、人形です)
ともすれば失恋の詩かな
思い出を捨てに来たのに捨てられない
でも最後は捨ててしまう
スタイル抜群、色白のこの美人さん
には、モデルがいるんでしょうか?
お家は海に近いですか?
時々、詩の中に「海」が出てくるので。
最も、くちなしの花さんは想像の翼を
広げて、そこに無いものでもイメージ
出来ちゃう人でした。
早朝の海を想像します。
私も日の出の写真を狙い
海岸がさまよいます。
誰と話すわけでもなく
日の出が私の恋人のようです。
早朝の風景神さまからの
美しい風景に感謝です。