オウム死刑囚が全員処刑されました。死刑制度の是非や再審請求がされているときの云々といろんな意見が述べられました。新聞などによると、平成から来年改元されるので、平成の事件は平成のうちにケリをつける、と言う思惑があるとのこと。これって理解不能ですよね。天皇主権の時代ならいざ知らず、この考えをもっともらしく批判もせず報じることもますます理解できませんね。時代錯誤も甚だしいと思います。この考えによれば、次はあの事件の人の番ですかね。
猛暑の中、今回はブラームスのピアノ協奏曲第1番ニ短調作品15であります。数あるピアノ協奏曲の中、ブラームスの2つのそれは、一つの頂点の作品であることは言うまでもないですねえ。バックハウス、ギレリス、ゼルキンなど多くの名演奏を聴くことができます。最近の演奏で注目すべきものとして挙げられるのがマウリツオ・ポリーニとクリスティアン・ティーレマン指揮のSKDによるものではないでしょうか。2011年6月のライブ録音です。
この演奏は、CDでも販売されていますが、DVDでもあります。別に発売もされていますが、私は、ティーレマンのブラームスの交響曲全集に、ピアノ協奏曲2曲とヴァイオリン協奏曲の映像DVDが付いていたので、これはありがたいと思い早々に購入しました。これはなかなかの大盤振る舞いでありました。うれしいことです。まあ、そうもしないと売れないということなんでしょうが…。その後、CDでも購入しましたよ。
ポリーニは、1979年のベームVPO、1997年のアバドBPOと、これまで二度のこの曲の録音があります。 ポリーニは1942年のお生まれですので、この演奏の録音された2011年は70才。DVDでもお姿を拝見しましたが、お年を取られましたねえ。昔のお若い頃を様子と比べると、それはもう…。と言ってもそれは私も同じなんですがね。このお姿を拝見したら、余計にこれからも長く現役で活躍されて欲しいな、と思わずにはおれませんでした。
そんなポリーニですが、ピアノはまったくお年を感じない、元気一杯に鳴らし、明晰で澄んだピアノで、この巧さはさすがですねえ、まったくもって文句の言いようのない素晴らしい演奏ですね。現在、聴きうる最高峰のピアノ演奏であることは、まったくもって間違いないでしょうねえ。一方、ティーレマンですが、やはりSKDですね。近年、昔日の輝きはなくなったと聴くこともありますが、この演奏はいいです。ここでも現在聴きうる最高峰の管弦楽でありことは、まったくもって間違いないです。私的にはVPOやBPOを凌ぐと言ってもいい。隅から隅まで立派で繊細な演奏。またティーレマンも、やっぱりこの手の曲を振らせると、これまた最高峰。適度に揺らすテンポがなかなか聴かせてくれるし、SKDから重厚で分厚い音色を引き出す。この管弦楽の演奏はまさに快感であります。
第一楽章、オケの強奏による、正に交響曲かと思わすような充実した演奏。細部に到るまで実に繊細な響き。それにポリーニの明晰なピアノが加わり、これぞ正にブラームスの充実しきった演奏。次第に熱も帯びて、ライブらしい高揚感もたっぷり。第二楽章、ポリーニのピアノはここに来てもますます絶好調。これほど美しいピアノはなかなか聴けません。加えてティーレマンも澄んだSKDで、これも極上の管弦楽。本当に完璧な美しさ。別世界に誘われるようです。そして、第三楽章。これまでの演奏の総決算のように、明晰なオケとピアノで繰り広げられるブラームスは、愉悦感も加わり、熱い気持ちと重厚さが存分に味わえる極上の演奏でありましたね。とは言え、もうひとつこの演奏に欲しいな、と思うものもあります。第一・第二楽章では、両者の気持ちのズレがあるような気がすること、そしてもう一つは、うーん極上の演奏なんですが、うーん、演奏って難しいものですねえ。
逆行した台風もなんとか通り過ぎました。昨晩は、楽しみにしていた飲み会があったのですが、中止になりました。本当に残念でありました。これも異常気象でしょうか。
(DG B0016120-02 2011年 輸入盤)
猛暑の中、今回はブラームスのピアノ協奏曲第1番ニ短調作品15であります。数あるピアノ協奏曲の中、ブラームスの2つのそれは、一つの頂点の作品であることは言うまでもないですねえ。バックハウス、ギレリス、ゼルキンなど多くの名演奏を聴くことができます。最近の演奏で注目すべきものとして挙げられるのがマウリツオ・ポリーニとクリスティアン・ティーレマン指揮のSKDによるものではないでしょうか。2011年6月のライブ録音です。
この演奏は、CDでも販売されていますが、DVDでもあります。別に発売もされていますが、私は、ティーレマンのブラームスの交響曲全集に、ピアノ協奏曲2曲とヴァイオリン協奏曲の映像DVDが付いていたので、これはありがたいと思い早々に購入しました。これはなかなかの大盤振る舞いでありました。うれしいことです。まあ、そうもしないと売れないということなんでしょうが…。その後、CDでも購入しましたよ。
ポリーニは、1979年のベームVPO、1997年のアバドBPOと、これまで二度のこの曲の録音があります。 ポリーニは1942年のお生まれですので、この演奏の録音された2011年は70才。DVDでもお姿を拝見しましたが、お年を取られましたねえ。昔のお若い頃を様子と比べると、それはもう…。と言ってもそれは私も同じなんですがね。このお姿を拝見したら、余計にこれからも長く現役で活躍されて欲しいな、と思わずにはおれませんでした。
そんなポリーニですが、ピアノはまったくお年を感じない、元気一杯に鳴らし、明晰で澄んだピアノで、この巧さはさすがですねえ、まったくもって文句の言いようのない素晴らしい演奏ですね。現在、聴きうる最高峰のピアノ演奏であることは、まったくもって間違いないでしょうねえ。一方、ティーレマンですが、やはりSKDですね。近年、昔日の輝きはなくなったと聴くこともありますが、この演奏はいいです。ここでも現在聴きうる最高峰の管弦楽でありことは、まったくもって間違いないです。私的にはVPOやBPOを凌ぐと言ってもいい。隅から隅まで立派で繊細な演奏。またティーレマンも、やっぱりこの手の曲を振らせると、これまた最高峰。適度に揺らすテンポがなかなか聴かせてくれるし、SKDから重厚で分厚い音色を引き出す。この管弦楽の演奏はまさに快感であります。
第一楽章、オケの強奏による、正に交響曲かと思わすような充実した演奏。細部に到るまで実に繊細な響き。それにポリーニの明晰なピアノが加わり、これぞ正にブラームスの充実しきった演奏。次第に熱も帯びて、ライブらしい高揚感もたっぷり。第二楽章、ポリーニのピアノはここに来てもますます絶好調。これほど美しいピアノはなかなか聴けません。加えてティーレマンも澄んだSKDで、これも極上の管弦楽。本当に完璧な美しさ。別世界に誘われるようです。そして、第三楽章。これまでの演奏の総決算のように、明晰なオケとピアノで繰り広げられるブラームスは、愉悦感も加わり、熱い気持ちと重厚さが存分に味わえる極上の演奏でありましたね。とは言え、もうひとつこの演奏に欲しいな、と思うものもあります。第一・第二楽章では、両者の気持ちのズレがあるような気がすること、そしてもう一つは、うーん極上の演奏なんですが、うーん、演奏って難しいものですねえ。
逆行した台風もなんとか通り過ぎました。昨晩は、楽しみにしていた飲み会があったのですが、中止になりました。本当に残念でありました。これも異常気象でしょうか。
(DG B0016120-02 2011年 輸入盤)
オーム実行犯の死刑執行は、日本の司法制度の未熟さ、脆弱さを表したような気がします。平成のうちに実行というのも変ですし、女性法務大臣の時に実行というのも変です。しがらみのない大臣の時に、やってしまえという感じです。事件の全貌が、何一つ明らかになっていません。これで、こんな事件は二度と起こらなくなると、思っているのでしょうか?すっきりしないですね。
オウムもこれだけ死刑になると、首謀者だけで十分だったのではないか、とか思ってしまします。難しいことです。ほんとすっきりしないです。
また、ご教示いただければ幸いです。