なんとか7月になりました。先日も出張で勤務地に帰っていたら、バケツをひっくり返したような雨に遭いました。もう下からも上からも大水が車に降りかかり、あっという間に溝はあふれそうになるって、これはやばいなあって…。加えて降雨の大音響で何も聞こえず、ということで、ますます恐怖感が高まったのでありました。しかし、梅雨もあとわずかになりましたが、局地的なゲリラ豪雨の恐怖は、最近の傾向でもありますが、くわばらくわばらであります。
そんなこんなで、今回は四回連続のモーツァルトであります。先日、ブルーノ・ワルター没後50周年とやらで、韓国SONYから発売された「ブルーノ・ワルター・エディション(39CD)」を買いました。マーラーやブラームスやブルックナーなど、それなりにダブりもあるのですが、ベートーヴェンの交響曲全集とNYPOとのモーツァルトの交響曲集などが欲しかったのでした。前者は、ずーっと欲しかったのですが、入手ができなかったものでしたし、後者はコロンビア響とのステレオ録音がありましたが、それ以上に名演奏といわれているものなので、そんなことから、買いました。8500円ほどでありました。
一方、これとは別に、SONYインターナショナルから、同内容(たぶんそうでしょう)で、値段も7800円のものがありました。こっちの方が700円ほど安いので、と思ったのです。しかし、これはLPサイズの箱に入っており、少々扱いに困るかなあと、しょうもないことを思いまして、少し高いですけど、韓国版にしました。この韓国版、丁寧な装丁でうれしいのですが、ただどこを捜しても、録音データが明記されておりません。これが少々困ったことと思っております。
さて、モーツァルトですが、このBOXには第25,28,29番と第35~41番が収められています。すべてオケはニューヨーク・フィルで、録音も1953~56年のモノラル録音です、録音状態はそれほど悪くなく、車中で聴くなら、座席の下に置いてあるウーファーからの響きがズンズンとお尻に響くので、なんとも心地よいものなのであります。これらの中がらどれにしようか迷ったのですが、交響曲第39盤変ホ長調K.543です。1953.56年の録音であります。
ワルターの演奏は、どれも好きなんですが、この39番も非常に堂々として、堅固なつくりであり、響きもきらびやかであり、迫力も満点。そこいらでワルターのほとばしる汗も感じるような、そんな演奏であります。ほんとに剛毅なモーツァルトであります。オケもワルターの棒に必死でくらいつくようであり、緊張感を感じます。強固で、迫力に満ちた、緊張感に溢れる演奏なんですが、モーツァルトの旋律は豊かに再現してくれており、この曲のベストとも言える演奏ですね。
第1楽章はじめから堂々とした出だし。ピンと張り詰めた緊張感の中で、そびえ立つ雄大な建築物が現れるよう。まるでベートーヴェンのような交響曲。次第に熱を帯びてきて、はちきれんばかりのオケの演奏もいいです。第2楽章、第1楽章と同様の堅固で迫力に満ちた演奏に加えて、メロディはたっぷり歌わせてくれて、それにより明るさに満ちた楽章。といっても優しさなどとは無縁のところも、却って爽快でもある。第3楽章メヌエット。迫力に満ち、歯切れもいい豪快な演奏で歌われ、凄まじい演奏である。速めのテンポで、少しもスキもないところに、緊張感の中にモーツァルトが歌われる。そして、第4楽章。畳みかけるフレーズ、一心不乱に演奏が展開され、弦がしなり、管が吼える。そんなオケを見事に統率して、壮麗な終楽章が歌われる。次第に熱を帯び、終結にむかって一気に疾走していくところは、ほんとうに素晴らしいですよねえ。
このワルターのモーツァルト、どれも素晴らしい演奏です。モノラルなども全く気になりません。こんな立派な演奏で、梅雨も一気に吹き飛ばしてもらいたいものであります。
(SONY Bruno Walter The edition S70891C 2012年 輸入盤)
そんなこんなで、今回は四回連続のモーツァルトであります。先日、ブルーノ・ワルター没後50周年とやらで、韓国SONYから発売された「ブルーノ・ワルター・エディション(39CD)」を買いました。マーラーやブラームスやブルックナーなど、それなりにダブりもあるのですが、ベートーヴェンの交響曲全集とNYPOとのモーツァルトの交響曲集などが欲しかったのでした。前者は、ずーっと欲しかったのですが、入手ができなかったものでしたし、後者はコロンビア響とのステレオ録音がありましたが、それ以上に名演奏といわれているものなので、そんなことから、買いました。8500円ほどでありました。
一方、これとは別に、SONYインターナショナルから、同内容(たぶんそうでしょう)で、値段も7800円のものがありました。こっちの方が700円ほど安いので、と思ったのです。しかし、これはLPサイズの箱に入っており、少々扱いに困るかなあと、しょうもないことを思いまして、少し高いですけど、韓国版にしました。この韓国版、丁寧な装丁でうれしいのですが、ただどこを捜しても、録音データが明記されておりません。これが少々困ったことと思っております。
さて、モーツァルトですが、このBOXには第25,28,29番と第35~41番が収められています。すべてオケはニューヨーク・フィルで、録音も1953~56年のモノラル録音です、録音状態はそれほど悪くなく、車中で聴くなら、座席の下に置いてあるウーファーからの響きがズンズンとお尻に響くので、なんとも心地よいものなのであります。これらの中がらどれにしようか迷ったのですが、交響曲第39盤変ホ長調K.543です。1953.56年の録音であります。
ワルターの演奏は、どれも好きなんですが、この39番も非常に堂々として、堅固なつくりであり、響きもきらびやかであり、迫力も満点。そこいらでワルターのほとばしる汗も感じるような、そんな演奏であります。ほんとに剛毅なモーツァルトであります。オケもワルターの棒に必死でくらいつくようであり、緊張感を感じます。強固で、迫力に満ちた、緊張感に溢れる演奏なんですが、モーツァルトの旋律は豊かに再現してくれており、この曲のベストとも言える演奏ですね。
第1楽章はじめから堂々とした出だし。ピンと張り詰めた緊張感の中で、そびえ立つ雄大な建築物が現れるよう。まるでベートーヴェンのような交響曲。次第に熱を帯びてきて、はちきれんばかりのオケの演奏もいいです。第2楽章、第1楽章と同様の堅固で迫力に満ちた演奏に加えて、メロディはたっぷり歌わせてくれて、それにより明るさに満ちた楽章。といっても優しさなどとは無縁のところも、却って爽快でもある。第3楽章メヌエット。迫力に満ち、歯切れもいい豪快な演奏で歌われ、凄まじい演奏である。速めのテンポで、少しもスキもないところに、緊張感の中にモーツァルトが歌われる。そして、第4楽章。畳みかけるフレーズ、一心不乱に演奏が展開され、弦がしなり、管が吼える。そんなオケを見事に統率して、壮麗な終楽章が歌われる。次第に熱を帯び、終結にむかって一気に疾走していくところは、ほんとうに素晴らしいですよねえ。
このワルターのモーツァルト、どれも素晴らしい演奏です。モノラルなども全く気になりません。こんな立派な演奏で、梅雨も一気に吹き飛ばしてもらいたいものであります。
(SONY Bruno Walter The edition S70891C 2012年 輸入盤)