![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/fb/f8dbf921e9e3ac99aa6c15613f3975a6.jpg)
またまた野球ネタですんません。交流戦で日頃は見ないセとの試合を見まして、思ったことがあります。それは東京ドームでは大きなあたりがよくでる、ということです。バットの先にあたった打球でも、また片手で打っても、左中間や中段に入る、ホームランとなるのです。本当に他球場では見られないような大きなあたりが飛ぶのであります。マリンなどではまったく見られないあたりがドームでは飛び交っているのですね。どうもおかしい、とまあHRの出ないチームのぼやきでありました。
それはともかく、先日NHKの「らららクラシック」でギュンター・ヴァントの没後10年とかで特集をやってました。なかなか若い姿が見れて、興味深かったのでありました。去る者日々に疎し。最晩年におけるあの神懸かり的な熱狂を思い起こすと、感慨深いものがありますね。大ブレークする前からのフアンとしてはけっこう複雑であります。そんなヴァント、最晩年の熱狂は、1990年代後半から始まったBPOとのレコーディングから始まったと思います。BPOとの録音としては、ブルックナーの4・5・7・8・9番が大きな衝撃でしたが、それに加えてシューベルトの未完成とザ・グレートがありました。今回は、このシューベルトの交響曲第9番ハ長調D.944「ザ・グレート」です。1995年3月28,29日、ベルリンのフィルハーモニーでの録音です。2000年11月に最後の来日をされたときのヴァントは、かなりの高齢でうーん、って感じでした。この録音がされた1995年は、まだそれなりに元気な指揮振りだったようですね。
さてさて、この演奏、この曲のベストとなるのではと思う。まず、BPOがいいです。管も弦も、実に明快で透明感あふれる音色は、なかなか他では聴けませんね。ヴァントは、リハーサルをきちんとすると言われてますが、この曲でもBPOとしては異例の6回に及ぶリハーサルを要求したと言われています。そんな成果か一糸乱れぬ演奏。非常に厳密な管弦楽を駆使した、ヴァントによる威厳に満ちて、堂々とした、一縷のすきもない、そして熱いシューベルトが再現されています。スケールが大きく、長大であれば、反対に大味な演奏になりがちなんです。しかし、このヴァントは、熱気にあふれ、威風堂々としているのみ関わらず、緻密な表情に満ちております。
第1楽章、ホルンに響きに木管が加わって、暖かみのある演奏。そして低弦に支えられ、次第にスケールの大きな響きに結実され、巨大な造形物として完成される。管弦楽は分厚く、緊張感にあふれた演奏が展開される。曲の後半からは、ズンズンと心を振るわすような演奏が展開され、比類ない高揚感を抱かせる。第2楽章、テンポはゆったりとなり、木管の心地良い響きと管弦楽の強奏が、この楽章を印象付ける。美しい旋律が奏でられるが、これもBPOの各楽器の素晴らしい演奏によって、引き立てられている。る。第3楽章スケルツォ。曲が進むにつれて、BPOの素晴らしさを実感させる。いい音色、緻密なアンサンブル、迫力に満ちた管弦楽。ヴァントの正確なリズム感など、曲を聴いているうちに、そのシューベルトの世界にとっぷり浸かっているみたい。「天国的な長さ」と言われたが、いつまでも続いてほしいな、と思ってしまう。そして、第4楽章。ここでもやはりBPOの力は比類なきものですねえ。迫力に満ちあふれた演奏は実に心地よい。ヴァントの演奏は、リズムの感覚が非常に好ましいものになっている、といつも思う。ここでも快感となっているし、また迫力に満ちた演奏にはたいそう満足しています。
交流戦も巨人の優勝で終わるみたいですね。マリーンズ、ここに来て引き分けをはさんで3連敗。どうも投手の調子が悪い。ペナントレースが再開されると、日程がきつくなりますので、なかなかしんどそうですねえ。こまったことです。
(RCA 09026 68314 2 1995年 輸入盤)
それはともかく、先日NHKの「らららクラシック」でギュンター・ヴァントの没後10年とかで特集をやってました。なかなか若い姿が見れて、興味深かったのでありました。去る者日々に疎し。最晩年におけるあの神懸かり的な熱狂を思い起こすと、感慨深いものがありますね。大ブレークする前からのフアンとしてはけっこう複雑であります。そんなヴァント、最晩年の熱狂は、1990年代後半から始まったBPOとのレコーディングから始まったと思います。BPOとの録音としては、ブルックナーの4・5・7・8・9番が大きな衝撃でしたが、それに加えてシューベルトの未完成とザ・グレートがありました。今回は、このシューベルトの交響曲第9番ハ長調D.944「ザ・グレート」です。1995年3月28,29日、ベルリンのフィルハーモニーでの録音です。2000年11月に最後の来日をされたときのヴァントは、かなりの高齢でうーん、って感じでした。この録音がされた1995年は、まだそれなりに元気な指揮振りだったようですね。
さてさて、この演奏、この曲のベストとなるのではと思う。まず、BPOがいいです。管も弦も、実に明快で透明感あふれる音色は、なかなか他では聴けませんね。ヴァントは、リハーサルをきちんとすると言われてますが、この曲でもBPOとしては異例の6回に及ぶリハーサルを要求したと言われています。そんな成果か一糸乱れぬ演奏。非常に厳密な管弦楽を駆使した、ヴァントによる威厳に満ちて、堂々とした、一縷のすきもない、そして熱いシューベルトが再現されています。スケールが大きく、長大であれば、反対に大味な演奏になりがちなんです。しかし、このヴァントは、熱気にあふれ、威風堂々としているのみ関わらず、緻密な表情に満ちております。
第1楽章、ホルンに響きに木管が加わって、暖かみのある演奏。そして低弦に支えられ、次第にスケールの大きな響きに結実され、巨大な造形物として完成される。管弦楽は分厚く、緊張感にあふれた演奏が展開される。曲の後半からは、ズンズンと心を振るわすような演奏が展開され、比類ない高揚感を抱かせる。第2楽章、テンポはゆったりとなり、木管の心地良い響きと管弦楽の強奏が、この楽章を印象付ける。美しい旋律が奏でられるが、これもBPOの各楽器の素晴らしい演奏によって、引き立てられている。る。第3楽章スケルツォ。曲が進むにつれて、BPOの素晴らしさを実感させる。いい音色、緻密なアンサンブル、迫力に満ちた管弦楽。ヴァントの正確なリズム感など、曲を聴いているうちに、そのシューベルトの世界にとっぷり浸かっているみたい。「天国的な長さ」と言われたが、いつまでも続いてほしいな、と思ってしまう。そして、第4楽章。ここでもやはりBPOの力は比類なきものですねえ。迫力に満ちあふれた演奏は実に心地よい。ヴァントの演奏は、リズムの感覚が非常に好ましいものになっている、といつも思う。ここでも快感となっているし、また迫力に満ちた演奏にはたいそう満足しています。
交流戦も巨人の優勝で終わるみたいですね。マリーンズ、ここに来て引き分けをはさんで3連敗。どうも投手の調子が悪い。ペナントレースが再開されると、日程がきつくなりますので、なかなかしんどそうですねえ。こまったことです。
(RCA 09026 68314 2 1995年 輸入盤)
このコンビは、不滅です。