![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/19/eda7083dc51f6fbd9458b22631216aa1.jpg)
お盆で帰省をしておりました。いろいろと仕事も持っていったのですが、結局は全く手を付けず、持参した成瀬巳喜男などの映画をビデオで見ていました。『浮雲』『驟雨』などなど。そして、今日は甲子園に行って来ました。母校が勝ちましてベスト4進出ということで、めでたいことであります。ほぼ一週間ほどのお盆休みでしたが、もうこれも終わり。明日からはまた出勤します。もう夏も残り少なくなりましたねえ。といってもまだまだ暑いですが…。
ということで、久々の更新となりますが、今回は真夏ですが、ブラームス。チェロ・ソナタ第2番ホ短調作品99であります。演奏は、ムスティスラフ・ロストロポーヴィッチとルドルフ・ゼルキン。1982年7月ワシントンでの録音です。この演奏、1980年代半ばと思うんですが、レンタルCDやさんで借りて、カセットテープに録音して聴いていたものです。そんな聴き方は、その当時はけっこうしていましたよね。CD一枚けっこう高かったですからね。このふたりの演奏、言うまでもなく、いわゆる巨匠の組合せ。その当時も、それに目が奪われて借りたことを憶えています。おふたりともお亡くなりになって、ずいぶんたった気がします。
この曲は、1886年にスイスの避暑地トゥーン湖畔で作曲されました。第1番ホ短調に比べると、はるかに明るく、スケールの大きな曲です。避暑地でのブラームスの幸福な日々が反映されているのでしょうか。ブラームスのチェロによる旋律は、たいそう美しいですねえ。ピアノ四重奏曲第3番第3楽章や、ピアノ協奏曲第2番第3楽章、二重協奏曲第2楽章、ピアノ三重奏曲第1番第1楽章などなど。チェロ・ソナタも同様であります。また、チェロ・ソナタ第1番は暗いですよねえ。もう最初からブラームスの内面的というか、じわーっとくる暗さとでもいうのか。いつも思うのですが、第1番があって次ぎに第2番となります。普通は1番聴いて2番を聴く。よくあるのが、1番を聴いて少々暗さにあてられて、第2番はもういいや、ってことになる。LPではA面・B面にそれぞれ収められているので、そうでもないのですがね。いっそのこと第2番を先にもって来る、というのも考えても良いのでは、と思います(でも非現実的ですかね)。でも、1番、悪い曲ではまったくなく、嫌いではないのですよ。
さてさてこの演奏です。やはりこのふたりの演奏には花がありますね。ロストロポーピッチのチェロ、第1楽章のスケールの大きな演奏では、まことに雄大に、第2楽章のしっとりくるところでは、しっかり旋律を歌い上げてくれます。第3楽章スケルツォ。非常に情熱的な楽章、熱いチェロが聴かれます。そして第4楽章躍動感溢れる活発な演奏であります。終始、骨太の力強いチェロが朗々と歌われています。一方、ゼルキンのピアノですが、これは私的にはロストロポーピッチ以上にいいんですね。チェロに負けることのないピアノ。第1楽章では拮抗する緊張感がいいです。第2楽章。明るいピアノ、チェロの美しい旋律を支えるピアノです。第3楽章、力強く、
チェロにも引けを取らないピアノ。非常に明晰な演奏。第4楽章でも同じく展開していきます。なかなか恰幅もよく、明るい。まあ、ブラームスにしては、ちょっとどうかな、と思ったりもしますが、曲がこんな曲なので、それほど気にはなりません。それよりも、このふたりの演奏に耳を奪われてしまいますね。
この曲、この演奏とともに世評の高いものに、フルニエがバックハウスと、またフィルクスニーと共演したふたつの演奏がありますが、私は未聴であります。このCDは、三宮の中古やさんで600円で買いました。蛇足ですが、第2楽章にうなり声が聞こえます。どちらの声でしょうねえ。
(DG UCCG5129 2007年 The Best 1000)
ということで、久々の更新となりますが、今回は真夏ですが、ブラームス。チェロ・ソナタ第2番ホ短調作品99であります。演奏は、ムスティスラフ・ロストロポーヴィッチとルドルフ・ゼルキン。1982年7月ワシントンでの録音です。この演奏、1980年代半ばと思うんですが、レンタルCDやさんで借りて、カセットテープに録音して聴いていたものです。そんな聴き方は、その当時はけっこうしていましたよね。CD一枚けっこう高かったですからね。このふたりの演奏、言うまでもなく、いわゆる巨匠の組合せ。その当時も、それに目が奪われて借りたことを憶えています。おふたりともお亡くなりになって、ずいぶんたった気がします。
この曲は、1886年にスイスの避暑地トゥーン湖畔で作曲されました。第1番ホ短調に比べると、はるかに明るく、スケールの大きな曲です。避暑地でのブラームスの幸福な日々が反映されているのでしょうか。ブラームスのチェロによる旋律は、たいそう美しいですねえ。ピアノ四重奏曲第3番第3楽章や、ピアノ協奏曲第2番第3楽章、二重協奏曲第2楽章、ピアノ三重奏曲第1番第1楽章などなど。チェロ・ソナタも同様であります。また、チェロ・ソナタ第1番は暗いですよねえ。もう最初からブラームスの内面的というか、じわーっとくる暗さとでもいうのか。いつも思うのですが、第1番があって次ぎに第2番となります。普通は1番聴いて2番を聴く。よくあるのが、1番を聴いて少々暗さにあてられて、第2番はもういいや、ってことになる。LPではA面・B面にそれぞれ収められているので、そうでもないのですがね。いっそのこと第2番を先にもって来る、というのも考えても良いのでは、と思います(でも非現実的ですかね)。でも、1番、悪い曲ではまったくなく、嫌いではないのですよ。
さてさてこの演奏です。やはりこのふたりの演奏には花がありますね。ロストロポーピッチのチェロ、第1楽章のスケールの大きな演奏では、まことに雄大に、第2楽章のしっとりくるところでは、しっかり旋律を歌い上げてくれます。第3楽章スケルツォ。非常に情熱的な楽章、熱いチェロが聴かれます。そして第4楽章躍動感溢れる活発な演奏であります。終始、骨太の力強いチェロが朗々と歌われています。一方、ゼルキンのピアノですが、これは私的にはロストロポーピッチ以上にいいんですね。チェロに負けることのないピアノ。第1楽章では拮抗する緊張感がいいです。第2楽章。明るいピアノ、チェロの美しい旋律を支えるピアノです。第3楽章、力強く、
チェロにも引けを取らないピアノ。非常に明晰な演奏。第4楽章でも同じく展開していきます。なかなか恰幅もよく、明るい。まあ、ブラームスにしては、ちょっとどうかな、と思ったりもしますが、曲がこんな曲なので、それほど気にはなりません。それよりも、このふたりの演奏に耳を奪われてしまいますね。
この曲、この演奏とともに世評の高いものに、フルニエがバックハウスと、またフィルクスニーと共演したふたつの演奏がありますが、私は未聴であります。このCDは、三宮の中古やさんで600円で買いました。蛇足ですが、第2楽章にうなり声が聞こえます。どちらの声でしょうねえ。
(DG UCCG5129 2007年 The Best 1000)
このLPもレコード棚に飾ったままで、まだ1~2度しか聴いていないと思います。LPが「もっと聴いて」って泣いていますよ。
まぁ、この曲このLPを聴かなくても、他に一杯聴きたいものがあるんだから、あんまり困ることはないんですがね。
もう一度、挑戦してみます。
母校さんは準決勝で残念ながら涙を飲みましたね。準々決勝の試合運びは「これだけ強いなら、もしや・・・」と思ったんですが。
半田山の付属高校といい、近年の岡山県勢は頼もしいです。
ぼくもブラームスのチェロソナタは、すぐに曲が思い浮かばない・・・程度しか聴いた事がありません。弦楽六重奏なんかは好きなんですが。ゼルキンとスラヴァなら、ぜひ聴いてみたいと思います。
私はブラームスとチェロとは、相性がいいと密かに思っております。この二人のような巨匠による演奏も、いまでは遠い昔のような感じがします。そこんところが、悲しいことであります。