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三連休。結婚式や岡山などで二日間がすぎ、今日はひさしぶりで終日家でごろごろでした。
今回は、シューマンです。このブログでの初登場。シューマンはドイツ・ロマン派の作曲家として、彼の交響曲は、シューベルトと並んで、ベートーヴェンとブラームスとの間を結ぶ、重要な作品と思っています。しかし、これまであまり聴かなかったことも事実で。その反省も込めて、今回は初めてのシューマン!
シューマンは、4曲の交響曲を残しました。その中で、第4番ニ短調です。この曲は、1841年に作曲され、1851年に改訂された。作曲されたのは、1番「春」に続いて2番目の交響曲。4楽章からなり、30分くらいの演奏時間です。さて、この曲の演奏ですが、その昔にはフルトヴェングラーの名演が残っています。今回は、奇を衒うわけでは、ありませんが、ハンス・ツェンダー指揮ザールブリュッケン放送交響楽団の演奏。1975年11月5日のライブ録音です。
さて、ハンス・ツェンダーですが、1936年生まれのドイツの指揮者。CDもそれほど出てない指揮者ですが、数年前にcpoから、Hans Zender Editionとして十数枚のCDがでました。このシューマンもその中の一枚です。このハンス・ツェンダーなんですが、私に取って思い出深い指揮者なんです。確か1972年、初めてクラシックのコンサートに知り合いの大学生のお兄さんに連れて行ってもらいました。ミュンヘン・フィルの演奏会。岡山市民会館でした。曲はベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲とブラームス交響曲第1番など。そのときの指揮者がこのハンス・ツェンダーなのでした。演奏の記憶なんかは全くないのですが、名前だけはしっかり憶えており、その記憶から、店頭でたまたま見つけたこのCDも買ってみたのでした。
さて、このツェンダーの演奏です。たいそう力強い、歯切れのよい、そして安定感のある演奏であります。あっさりめでもあります。第1楽章。思い入れのあるような序奏が次第にテンポを速め、盛り上がって第一主題が登場。ここでのテンポと歯切れの良さはいいです。この楽章は、力強い躍動感に満ち、暗さをそれほど感じない、明るい演奏。そして、第2楽章、オーボエとチェロ、そしてヴァイオリンの独奏による夢見るような旋律が登場。ネットリとした感じがなく、あっさりめでやな、と思っていたら、第3楽章のスケルツォに突入。ここでは腰の座った重量感のある弦。このあたりはさすがのものですね。中間部への転換もあざやか。続いての第4楽章。再び重々しい序奏から始まってはじける第一主題。ラストへの曲のもりあがりも嫌が上でも増してきます。重々しくならず、軽い躍動感がいいですね。終わりにむけてうまくつないでいってくれます。最後の気持ちのいい終わりでした。
全体的に各楽器の特徴的な音が、独立して感じられず、全体のひとつの楽器として聞こえてくるところに、この指揮者のすごさを感じました。
(cpo 999 475-2 1997年 輸入盤)
今回は、シューマンです。このブログでの初登場。シューマンはドイツ・ロマン派の作曲家として、彼の交響曲は、シューベルトと並んで、ベートーヴェンとブラームスとの間を結ぶ、重要な作品と思っています。しかし、これまであまり聴かなかったことも事実で。その反省も込めて、今回は初めてのシューマン!
シューマンは、4曲の交響曲を残しました。その中で、第4番ニ短調です。この曲は、1841年に作曲され、1851年に改訂された。作曲されたのは、1番「春」に続いて2番目の交響曲。4楽章からなり、30分くらいの演奏時間です。さて、この曲の演奏ですが、その昔にはフルトヴェングラーの名演が残っています。今回は、奇を衒うわけでは、ありませんが、ハンス・ツェンダー指揮ザールブリュッケン放送交響楽団の演奏。1975年11月5日のライブ録音です。
さて、ハンス・ツェンダーですが、1936年生まれのドイツの指揮者。CDもそれほど出てない指揮者ですが、数年前にcpoから、Hans Zender Editionとして十数枚のCDがでました。このシューマンもその中の一枚です。このハンス・ツェンダーなんですが、私に取って思い出深い指揮者なんです。確か1972年、初めてクラシックのコンサートに知り合いの大学生のお兄さんに連れて行ってもらいました。ミュンヘン・フィルの演奏会。岡山市民会館でした。曲はベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲とブラームス交響曲第1番など。そのときの指揮者がこのハンス・ツェンダーなのでした。演奏の記憶なんかは全くないのですが、名前だけはしっかり憶えており、その記憶から、店頭でたまたま見つけたこのCDも買ってみたのでした。
さて、このツェンダーの演奏です。たいそう力強い、歯切れのよい、そして安定感のある演奏であります。あっさりめでもあります。第1楽章。思い入れのあるような序奏が次第にテンポを速め、盛り上がって第一主題が登場。ここでのテンポと歯切れの良さはいいです。この楽章は、力強い躍動感に満ち、暗さをそれほど感じない、明るい演奏。そして、第2楽章、オーボエとチェロ、そしてヴァイオリンの独奏による夢見るような旋律が登場。ネットリとした感じがなく、あっさりめでやな、と思っていたら、第3楽章のスケルツォに突入。ここでは腰の座った重量感のある弦。このあたりはさすがのものですね。中間部への転換もあざやか。続いての第4楽章。再び重々しい序奏から始まってはじける第一主題。ラストへの曲のもりあがりも嫌が上でも増してきます。重々しくならず、軽い躍動感がいいですね。終わりにむけてうまくつないでいってくれます。最後の気持ちのいい終わりでした。
全体的に各楽器の特徴的な音が、独立して感じられず、全体のひとつの楽器として聞こえてくるところに、この指揮者のすごさを感じました。
(cpo 999 475-2 1997年 輸入盤)
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