私は、毎朝6時前後に家を出てますが、冬のこの時期は暗くて寒いのでつらいですねえ。車の中は、暖房で次第に温かくなって有り難いのですが、困るのは睡魔が襲ってくることです。音楽はこんなとき逆効果。ラジオもあまり…。そこで、最近吉田拓郎と坂崎幸之助のオールナイトニッポンの録音をYOUTUBEからMP3で録音して、CD-Rに焼いたものを聴いています。特に中島みゆきや小田和正、武田鉄矢などのゲストが加わったものは、なかなか下品なときもありますが、おもしろいです。それでなんとか居眠り運転は回避しております(笑)。そして帰宅の時は、音楽を大音量で聴いております(笑)。
そんな中で、最近よく聴いたのがシューマン。ピアノ協奏曲イ短調作品54であります。この曲、我々の世代では、あのウルトラセブンの最終回、モロボシダンがアンヌ隊員に、自分はウルトラセブンなんだと告白するときに第1楽章の冒頭が流れることが、いたく印象に残っています。ウルトラセブンは好きでした。ウルトラシリーズの中でも一番よかったですね。このときのこの曲の演奏は、カラヤンとリパッティの演奏だ、ということを聞いたことがあります。ほんとかな?
それはさておき、この曲、ピアノ協奏曲の女王と言われるそうです。ロマン派であり、シューマンらしい協奏曲です。、1845年に完成され、シューマンの遺した唯一の完成されたピアノ協奏曲。1846年にライプツィヒ・ゲヴァントハウスで、妻クララの独奏と献呈者されたフェルディナント・ヒラー指揮で初演された。シューマン35才のときの作品です。今回は、ラドゥ・ルプーとアンドレ・プレヴィン指揮のロンドン交響楽団の演奏です。1973年1月と6月、ロンドン、キングズウェイ・ホールでのセッション録音であります。
このピアノ協奏曲は、曲自体が非常に美しいし、ロマン派の特徴も兼ね備え、そしてシューマンの曲らしい様子があふれ出ています。まず、ルプーのピアノですが、私はこの人のピアノはかなり気に入っています。何がいいかというと、その音色が明るく透明感あふれること。そして、一音一音が美の極みであります。その美が、この曲に非常にマッチしていますね。お互に共鳴しているように感じてしまいます。そして、ルプー以上にいいなあ、と思うのが、プレヴィンであります。ロンドン響のたいそう優しい表情がこれまたこの曲によく合っているのです。そして、ルプーのピアノと同化しているようで、相性もいいですよねえ。
第1楽章、派手にはじまるが、オケなどは少々押さえ気味か。オケ・ピアノともに澄んだ音色で、ここぞのときには爆発します。展開部に入って、ここまで美しいかというピアノとオケの語り合いが実にいいです。ルプーのピアノが主題と切々と、感情を押さえながら弾き上げるのは、無類の美しさと悲しみを現しています。そして、第2楽章間奏曲。ここでも美しさにあふれています。ピアノと、弦を中心としたオケとの叙情的な語らいは実に美しい。両者の息のあった演奏が終わるのを拒むように語り続けられます。この曲の中でも、最高の場面ではないでしょうか。終楽章。第2楽章から切れ目なく切れ目なく演奏されます。一転して躍動的にピアノとオケが絡みます。ここでもルプーのピアノは一粒一粒可憐な表情見せてくれます。オケも大仰な表現はなく、落ち着いた雰囲気の中、ルプーのピアノに合わせる巧さが光ります。ピアノがオブリガードをするときに、オケがそうなるとき、それぞれの場面でのピアノがやはり可憐であります。
あっという間に2月になりました。今日からプロ野球もキャンプインですねえ。春が待ち遠しいことであります。
(DECCA 478 2922 RADU LUPU COMPLETE DECCA CONCERTO RECORDINGS 2011年 輸入盤)
そんな中で、最近よく聴いたのがシューマン。ピアノ協奏曲イ短調作品54であります。この曲、我々の世代では、あのウルトラセブンの最終回、モロボシダンがアンヌ隊員に、自分はウルトラセブンなんだと告白するときに第1楽章の冒頭が流れることが、いたく印象に残っています。ウルトラセブンは好きでした。ウルトラシリーズの中でも一番よかったですね。このときのこの曲の演奏は、カラヤンとリパッティの演奏だ、ということを聞いたことがあります。ほんとかな?
それはさておき、この曲、ピアノ協奏曲の女王と言われるそうです。ロマン派であり、シューマンらしい協奏曲です。、1845年に完成され、シューマンの遺した唯一の完成されたピアノ協奏曲。1846年にライプツィヒ・ゲヴァントハウスで、妻クララの独奏と献呈者されたフェルディナント・ヒラー指揮で初演された。シューマン35才のときの作品です。今回は、ラドゥ・ルプーとアンドレ・プレヴィン指揮のロンドン交響楽団の演奏です。1973年1月と6月、ロンドン、キングズウェイ・ホールでのセッション録音であります。
このピアノ協奏曲は、曲自体が非常に美しいし、ロマン派の特徴も兼ね備え、そしてシューマンの曲らしい様子があふれ出ています。まず、ルプーのピアノですが、私はこの人のピアノはかなり気に入っています。何がいいかというと、その音色が明るく透明感あふれること。そして、一音一音が美の極みであります。その美が、この曲に非常にマッチしていますね。お互に共鳴しているように感じてしまいます。そして、ルプー以上にいいなあ、と思うのが、プレヴィンであります。ロンドン響のたいそう優しい表情がこれまたこの曲によく合っているのです。そして、ルプーのピアノと同化しているようで、相性もいいですよねえ。
第1楽章、派手にはじまるが、オケなどは少々押さえ気味か。オケ・ピアノともに澄んだ音色で、ここぞのときには爆発します。展開部に入って、ここまで美しいかというピアノとオケの語り合いが実にいいです。ルプーのピアノが主題と切々と、感情を押さえながら弾き上げるのは、無類の美しさと悲しみを現しています。そして、第2楽章間奏曲。ここでも美しさにあふれています。ピアノと、弦を中心としたオケとの叙情的な語らいは実に美しい。両者の息のあった演奏が終わるのを拒むように語り続けられます。この曲の中でも、最高の場面ではないでしょうか。終楽章。第2楽章から切れ目なく切れ目なく演奏されます。一転して躍動的にピアノとオケが絡みます。ここでもルプーのピアノは一粒一粒可憐な表情見せてくれます。オケも大仰な表現はなく、落ち着いた雰囲気の中、ルプーのピアノに合わせる巧さが光ります。ピアノがオブリガードをするときに、オケがそうなるとき、それぞれの場面でのピアノがやはり可憐であります。
あっという間に2月になりました。今日からプロ野球もキャンプインですねえ。春が待ち遠しいことであります。
(DECCA 478 2922 RADU LUPU COMPLETE DECCA CONCERTO RECORDINGS 2011年 輸入盤)
この演奏は、私の宝物の1つです。佳いCDの紹介、度々ありがとうございます。