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最近購入した、または聴いたCDについて語ります。クラシック中心です。

バーンスタインのハイドン 2

2009年09月18日 21時40分41秒 | ハイドン
運動会シーズンですかね。今年は、いわゆる秋の長雨はどうなんでしょうか。 いつも9月にある運動会はこれに悩まされます。今のところ、秋空が広がっております。雲もあまりなく、遠く高くにみえる雲。うーん、秋であります。

今回は、ハイドン。バーンスタインです。いやー、これも安いですよ。前回、前々回に続いて、これもまた激安ボックスものであります。12枚組で2228円。一枚あたり約186円です。これもかなり安いですね。加えて、このボックスは、装丁などは非常に丁寧ですよ。やすかろう、悪かろうのイメージはないですね。それで、このCDには、パリ交響曲集とロンドン交響曲集に加えて、4曲のミサ曲と『天地創造』などが収められています。いやはやびっくりであります。ソニーさんも、1960年代を中心としたバーンスタインの録音をたたき売って…、といったことでしょうか。後年のヨーロッパでのDGへの録音のほうにどうしても目が行ってしまいます。しかし、1960年代のアメリカでの録音も、マーラーなどを中心にすばらしいものが多いのですよねえ。といっても、正直言ってこのハイドンの一連の録音も存在したことすら知らなかったのですね(笑)。少々「知ったかぶり」をしちゃいました。そんな安さに惹かれたのこともありますが、むしろハイドンの交響曲、モダン楽器の演奏はそれほどあるわけではないことも、一応の購入の決め手となった次第です。

このハイドンの中から、今回は交響曲第98番変ロ長調。この曲の含まれるロンドン交響曲は、1970年代の録音で、この曲は1975年、かつての手兵だったニューヨーク・フィルハーモニー交響楽団との演奏になります。やはり、ハイドンのパリ交響曲以降の交響曲は、名作ぞろいですねえ。ハイドンもいろんなことを試みていることもあって、たいそうおもしろいです。もっと新しい人も演奏して欲しいですが、今さら、モダン楽器というわけにはいかないのでしょうかね。

さて、この演奏ですが、かなり全体的に遅いです。第1楽章の序奏は、アダージョでゆったりめなんですが、そのゆっくりめは主部のアレグロになっても、そんなにアップしていきません。時間的に見ても、10分と少し。速い方のショルティ盤が約7分ですから、かなり遅いです。遅いテンポでスケールが大きく、雄大な演奏。または、遅くねっちこい感じもしますねえ。第一主題も大股でドンドン。そして、木管による第二主題も流麗な感じはなく、鈍行的。まあ、こんな演奏もありでしょうね。というよりも、それが却って透明感あふれ、また重厚な演奏にもなっているので、おもしろいです。ハイドンをこんな風に演奏することは、なかなか今のご時世では見られないでしょうねえ。第2楽章でもその傾向は同様です。ゆったりとしたアダージョ。たっぷりメロディを歌わせています。チェロのオブリガードがなかなかしぶい。第3楽章アレグロのメヌエット。これまた重厚。どすんどすんの舞踊ですね。演奏も分厚さを感じます。躍動感はないにしても、一音一音おろそかにしない意気込みがいい。そして、第4楽章。これもまた堂々とした演奏。ベートーヴェンの交響曲の終楽章風。その中で、ヴァイオリンのソロが突如登場し、これでも様子は変わらず、最後にチェンバロが出てくるが、まあ立派に堂々と曲を閉じます。とはいえ、二度のヴァイオリンのソロはいいですねえ。色を添えてくれます。

いやいや、でもほんとに安いですねえ。満足満足。
(Sony Classical 88697480452 2009年 輸入盤) 

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