今年もあと5日余りになりました。金曜日は姫路に出張で行きました。北の山間部のの方だったので、曇り空の中、時々雪の降る天候でした。まさに冬本番であります。
えーっと、私はいろいろと苦手というか相性も悪いものがあるんですが、その一つに「フランス」があります。世界史でもフランス史はダメで、フランス革命などは???でありました。ある映画を見てて、フランスの有名な男優を「チャールズ・ボイヤー」(誰のことでしょう?)と読んで恥をかくとか、フランス語なんてチンプンカンプン。フランス料理も…。音楽でも、ドビュッシーやラヴェルなんかは、どうも…。まあ、そんな田舎者なんでございます。でへへ。
こんな話をするわけは、今回取り上げる演奏にあります。シャルル・ミュンシュ指揮パリ管弦楽団の演奏です。このコンビの最高傑作と言われるブラームスの交響曲第1番であります。1968年1月の録音。フランスを代表するオケとして、当時の文化相アンドレ・マルローの肝いりで創設され、音楽監督にはこれまたフランスを代表する指揮者ミュンシュが就任。このコンビによるレコードとして、これまた名盤の誉れ高い幻想交響曲が録音され、それに続きこのブラームスが録音されたのでした。このブラームスは、ミュンシュの最晩年の渾身の名演奏であり、「フルトヴェングラーを超えた世紀の名演奏」「『幻想』と並ぶミュンシュ/パリ管弦楽団不滅の名演奏」と絶賛の嵐が吹き荒れているのでありました。
確かに、第1楽章から、ハイテンション、ハイカロリーの演奏が繰り広げられています。冒頭かのティンパニの強打から、力限りの弦の響き、金管の咆哮と、まあぶちぎれそうな演奏が繰り広げられます。加えて粗くなったり乱れも感じられず、オケとミュンシュのの力量を感じます。凄い演奏ですよねえ。第2楽章でも、夢見るような薫り高い世界が展開されますね。そして、圧巻は第4楽章。特に後半以降が凄まじい盛り上がりを見せ、終わりまで激しく大胆かつ燃え上がったブラームスになっています。こんな演奏、空前絶後かもしれません。
しかし、そんな演奏なんですが、私的にはどうも好きになれません。まず、意外に録音がよくないですね。これは惜しいです。べたっとした感じで立体感を感じない音に聞こえるし、各楽器の音色も正しく伝わってこない感じがします。また、演奏についても、私には明るい印象を受けます。録音にもよるのかもしれませんが、各楽器から聴かれる音が総じて派手で明るい。私はどちらかというと少々くらい感じのブラームスが好きなんですね。そして、どうもこの迫力や凄まじさも、皮相的に聞こえてしまうんですね。フルトヴェングラー的ということもよく聴きますが、それはちょっと違いぞと思いたいんですよ。うーん、凄い演奏なんですが、こんなことを思ってしまいます。ベルリオーズの幻想の演奏では、あまり感じなかったんですが、ブラームスとなるとねえ…。
フランスは苦手なもので、ついついこんなことを思ってしまうかも知れませんが、お許し下さい。そう言った先入観がこのように思わせたのかもしれません。このミュンシュの演奏を支持される方、ごめんなさい。
(EMI TOCE-59012 art series 2001年)
えーっと、私はいろいろと苦手というか相性も悪いものがあるんですが、その一つに「フランス」があります。世界史でもフランス史はダメで、フランス革命などは???でありました。ある映画を見てて、フランスの有名な男優を「チャールズ・ボイヤー」(誰のことでしょう?)と読んで恥をかくとか、フランス語なんてチンプンカンプン。フランス料理も…。音楽でも、ドビュッシーやラヴェルなんかは、どうも…。まあ、そんな田舎者なんでございます。でへへ。
こんな話をするわけは、今回取り上げる演奏にあります。シャルル・ミュンシュ指揮パリ管弦楽団の演奏です。このコンビの最高傑作と言われるブラームスの交響曲第1番であります。1968年1月の録音。フランスを代表するオケとして、当時の文化相アンドレ・マルローの肝いりで創設され、音楽監督にはこれまたフランスを代表する指揮者ミュンシュが就任。このコンビによるレコードとして、これまた名盤の誉れ高い幻想交響曲が録音され、それに続きこのブラームスが録音されたのでした。このブラームスは、ミュンシュの最晩年の渾身の名演奏であり、「フルトヴェングラーを超えた世紀の名演奏」「『幻想』と並ぶミュンシュ/パリ管弦楽団不滅の名演奏」と絶賛の嵐が吹き荒れているのでありました。
確かに、第1楽章から、ハイテンション、ハイカロリーの演奏が繰り広げられています。冒頭かのティンパニの強打から、力限りの弦の響き、金管の咆哮と、まあぶちぎれそうな演奏が繰り広げられます。加えて粗くなったり乱れも感じられず、オケとミュンシュのの力量を感じます。凄い演奏ですよねえ。第2楽章でも、夢見るような薫り高い世界が展開されますね。そして、圧巻は第4楽章。特に後半以降が凄まじい盛り上がりを見せ、終わりまで激しく大胆かつ燃え上がったブラームスになっています。こんな演奏、空前絶後かもしれません。
しかし、そんな演奏なんですが、私的にはどうも好きになれません。まず、意外に録音がよくないですね。これは惜しいです。べたっとした感じで立体感を感じない音に聞こえるし、各楽器の音色も正しく伝わってこない感じがします。また、演奏についても、私には明るい印象を受けます。録音にもよるのかもしれませんが、各楽器から聴かれる音が総じて派手で明るい。私はどちらかというと少々くらい感じのブラームスが好きなんですね。そして、どうもこの迫力や凄まじさも、皮相的に聞こえてしまうんですね。フルトヴェングラー的ということもよく聴きますが、それはちょっと違いぞと思いたいんですよ。うーん、凄い演奏なんですが、こんなことを思ってしまいます。ベルリオーズの幻想の演奏では、あまり感じなかったんですが、ブラームスとなるとねえ…。
フランスは苦手なもので、ついついこんなことを思ってしまうかも知れませんが、お許し下さい。そう言った先入観がこのように思わせたのかもしれません。このミュンシュの演奏を支持される方、ごめんなさい。
(EMI TOCE-59012 art series 2001年)
音が平面的で乾いているんです。これ、EMIの(というより仏パテ・マルコーニの)録音が悪いんじゃないのかと思います。フランスのオーケストラは僕は嫌いではないんですが、どうもこのミュンシュ盤はブログに取り上げる気にならんのです。
mikotomochiさんが同じような思いでいらっしゃるので、ホッとしました。いやぁ、自分の感性が悪い・鈍いのじゃないかと今まで思っていたんです。
dokuohさんのブログからお邪魔させて頂きました。今後ともよろしくお願いします!
小生はミュンシュのブラームスは「大」の字が付くほど嫌いです。拙ブログでもそのように書いています。http://harucla.cocolog-nifty.com/blog/2008/10/post-2228.html
もちろん人によって好みは様々ですが、この演奏を堂々と「ドイツ的」などと紹介している評論家の記事を見かけると許せなくて非常に腹が立ちつのですよ。(笑)
私はミュンシュ盤はmikotomachiさんがお書きになられていることで全てだと思います。パリ管にあのように豪放に演奏させればあのようなドイツ的には程遠い結果になると思います。ベームの熱演とは全く次元が異なりますね。
ベルリオーズやラベルは掛け値なしの名演ですが、それと一緒くたにした評価は余りに無責任だと思います。
私も不満で色々聴きました。米国盤のアナログLPが結構良い音なのですよ。
CDではフランスのパテ・マルコニ盤がこもった感じ。東芝のartリマスター盤はスカッとした派手な音です。最新のHQCD盤は良さそうですが未聴です。
それぞれ随分音が違うので、好みの物を探すのが大変です。