今週も日大アメフットの話題で持ちきりでしたね。一応関東学連の裁定が下され、白黒がはっきりしました。これに見習って、加計・森友問題も、第三者委員会的な組織が裁定を下すようには、なかなかならないでしょうねえ。新しい資料が出て来て、もうひと揺れふた揺れあれば事態も動くでしょうが、今後どうなるでしょうか。このままで総選挙。自民の勝利となり、政権は国民から信頼されたとなると、これはまた困ったことになりますかね。うーん、どうしたもんでしょうか。
それはそれとして、今回はグリーグのピアノ協奏曲イ短調作品16です。演奏は、ディヌ・リパッティのピアノ、アンチェオ・ガリエラ指揮PO。名盤と言われるものですね。1947年9月18.19日、ロンドンのアビーロードでのセッション録音。この演奏は、今からもう30年以上前に職場の先輩がリパッティの演奏をたいそう気に入ってられて、特にこのグリーグのピアノ協奏曲の演奏のCDを捜しておられたことを思い出します。うーん、当時は私も20台でしたねえ。若かったです。
この演奏は、もともとEMIからのモノラル盤でした。近年、オーパス蔵から、いわゆる板起こし盤がでておりまして、先日たまたま三宮のタワーさん寄ったところ、オーパス蔵のワゴンセールをしており、その中の一枚で買ったのでありました。私は、このオーパス蔵の復刻はけっこう好きで、時たま安く(税抜き1,000円)売っていたときには、こそこそと買い集めていました。
今回も音質向上を期待しての購入でありました。
オーパス蔵は、SPやLPをもとにした復刻であり、保存状態のよいそれらからのものなのですが、このグリーグ、まずノイズが多いのに、ビックリです。EMIからのものも持っているのですが、それにはこれほどのノイズは聴けません。それに少々驚くのですが、その中から曲が初めってのその音にこれまた驚く。ビックリするほど鮮明で、その迫力に圧倒されます。ピアノは、これまた鮮烈で、これほどまでの音がSPには入っていたのか、と思うのでありました。
私、正直言ってこの曲、若い頃は第一楽章だけは聞きましたが、他はほとんど…、でありました、超有名曲ですね。でも、EMIのCDに比べると、この演奏の印象は一変してしまいました。うーん、やはり録音というか音は重要ですねえ。リパッティのピアノが、これほどダイナミックレンジが広く、強打とピアニッシモの比較、そしてきらびやかな響きや胸を打つ叙情性など、このCDではないと認識できないようなところも多くありました。曲自体の煌びやかさに、リパッティのピアノの華やかさがよく合っているし、またガリエラの指揮も、これに合致するように、脇目も振らず、突き進んでいるようですね。
第一楽章、このど派手な曲に勝るとも劣らないピアノ。スケールもたいそう大きく、表情も豊か、加えて、華やかさにも引けを取らない、圧倒的なリパッティでありました。特に、この楽章のピアノの強打は、聴いているのもたいそう心地よい。特にカデンツァは、録音の鮮明さとも相俟って、心に突き刺さるようですねえ。加えて、このピアノ、どう表現したらいいのか、変幻自在なピアノ。華麗であり、慎ましく、思索的でもあり、うーん、難しい、でも素晴らしいです。第二楽章、一転しての穏やかな援徐楽章。夢見るようで幻想的なピアノ。第三部に入ってからのピアノはこれま一転して強打炸裂でその対比が見事。これもこのCDでもって強調されたもの。第三楽章、ここでも鮮明なピアノが心に響く。それに呼応するかのようなオケも雄弁に突き進む。中間部の叙情性も立派です。そして終結部では一転して、オケとピアノが一体になったような凄まじい盛り上がりを見せ、ピアノに一層の煌びやかさに包まれていくところは大いなる快感であります。
今日のニュースで神戸市の中学校で、生徒の自殺にからむ調査メモを、市教委などが隠蔽していたことが判明した、とありました。これもひどい話ですが、この手のことが、実に多いですねえ。上が上なら、地方も地方なんですかねえ。困ったことです。ほんとにね。
(Opus蔵 OPK2072 2009年)
それはそれとして、今回はグリーグのピアノ協奏曲イ短調作品16です。演奏は、ディヌ・リパッティのピアノ、アンチェオ・ガリエラ指揮PO。名盤と言われるものですね。1947年9月18.19日、ロンドンのアビーロードでのセッション録音。この演奏は、今からもう30年以上前に職場の先輩がリパッティの演奏をたいそう気に入ってられて、特にこのグリーグのピアノ協奏曲の演奏のCDを捜しておられたことを思い出します。うーん、当時は私も20台でしたねえ。若かったです。
この演奏は、もともとEMIからのモノラル盤でした。近年、オーパス蔵から、いわゆる板起こし盤がでておりまして、先日たまたま三宮のタワーさん寄ったところ、オーパス蔵のワゴンセールをしており、その中の一枚で買ったのでありました。私は、このオーパス蔵の復刻はけっこう好きで、時たま安く(税抜き1,000円)売っていたときには、こそこそと買い集めていました。
今回も音質向上を期待しての購入でありました。
オーパス蔵は、SPやLPをもとにした復刻であり、保存状態のよいそれらからのものなのですが、このグリーグ、まずノイズが多いのに、ビックリです。EMIからのものも持っているのですが、それにはこれほどのノイズは聴けません。それに少々驚くのですが、その中から曲が初めってのその音にこれまた驚く。ビックリするほど鮮明で、その迫力に圧倒されます。ピアノは、これまた鮮烈で、これほどまでの音がSPには入っていたのか、と思うのでありました。
私、正直言ってこの曲、若い頃は第一楽章だけは聞きましたが、他はほとんど…、でありました、超有名曲ですね。でも、EMIのCDに比べると、この演奏の印象は一変してしまいました。うーん、やはり録音というか音は重要ですねえ。リパッティのピアノが、これほどダイナミックレンジが広く、強打とピアニッシモの比較、そしてきらびやかな響きや胸を打つ叙情性など、このCDではないと認識できないようなところも多くありました。曲自体の煌びやかさに、リパッティのピアノの華やかさがよく合っているし、またガリエラの指揮も、これに合致するように、脇目も振らず、突き進んでいるようですね。
第一楽章、このど派手な曲に勝るとも劣らないピアノ。スケールもたいそう大きく、表情も豊か、加えて、華やかさにも引けを取らない、圧倒的なリパッティでありました。特に、この楽章のピアノの強打は、聴いているのもたいそう心地よい。特にカデンツァは、録音の鮮明さとも相俟って、心に突き刺さるようですねえ。加えて、このピアノ、どう表現したらいいのか、変幻自在なピアノ。華麗であり、慎ましく、思索的でもあり、うーん、難しい、でも素晴らしいです。第二楽章、一転しての穏やかな援徐楽章。夢見るようで幻想的なピアノ。第三部に入ってからのピアノはこれま一転して強打炸裂でその対比が見事。これもこのCDでもって強調されたもの。第三楽章、ここでも鮮明なピアノが心に響く。それに呼応するかのようなオケも雄弁に突き進む。中間部の叙情性も立派です。そして終結部では一転して、オケとピアノが一体になったような凄まじい盛り上がりを見せ、ピアノに一層の煌びやかさに包まれていくところは大いなる快感であります。
今日のニュースで神戸市の中学校で、生徒の自殺にからむ調査メモを、市教委などが隠蔽していたことが判明した、とありました。これもひどい話ですが、この手のことが、実に多いですねえ。上が上なら、地方も地方なんですかねえ。困ったことです。ほんとにね。
(Opus蔵 OPK2072 2009年)
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