2025年、あけましておめでとうございます。本年も何とぞよろしくお願いします。さて、あっという間に三が日も終わり、明日からはお仕事でしょうか。三が日神戸は、非常にお天気もよく、暖かく風もない、穏やかなお正月でありました。今年一年も、こんな一年になって欲しいと切に思った次第です。去年の正月を考えると、そう思わないわけにはいきませんでした。
そんな中、お世話になっているこのgooやそのブログサービスが、「DDoS攻撃によるネットワーク輻輳」が原因で繋がりにくくなっている状況となりました。スマホではWi-Fiでは繋がらず、スマホの通信では繋がる。パソコンはWi-Fiなのでまったく繋がらない状況でした。最初は原因がわからず、Wi-Fiの故障かな、とも思いました。今では復旧していますので、やれやれでした。
まあ、正月からいろんなことがありましたが、気を取り直して新年第一回目は、ベートーヴェンであります。年末に、とあるところで交響曲の人気投票がありました。詳しくは忘れましたが、第一位は英雄でした。それで私も考えてみるに、やはり一番は英雄かなあ、二番は第2番だろうな、ということになりました。若いときは5番が大好きだったし、田園も好きだったですね。そんなこんなで、今回は二番目に好きな、交響曲第2番二長調作品36であります。この曲、一般的にはそれほど人気ないように思いますが…。
それで、この2番の演奏ですが、まあお正月ということで朝比奈隆さんの演奏にしました。朝比奈さんのこの曲の録音は、おそらく10種類あると思います。8つの全集に加えて、1989年倉敷でのライブ盤と、2000年3月12日の愛知でのライブ盤であります。私、以前に朝比奈さんの演奏を集めていたことがあり、1997-8年のNJPOの全集以外はすべて手元にあるのですね。それで今回、1977年の二度目の演奏と持っていない1997-8年盤以外をすべて聴いてみたのでありました(と言っても、自室で仕事をしながらの拝聴でありましたが)。1977年盤は、シングルレイヤー盤なんで、居間のオーディオでないと聴けず、居間は正月で家族がTVをみていることが多かったので、敢えて今回は聴きませんでした。
それで結論から言うと、客観的に聴いてもっとも充実しているのは、1989年NJPOとの演奏ですね。オケも充実してるし、朝比奈さんももっとも円熟した演奏と思います。そして、私が個人的に好きなのは、1973年の一回目の学研盤と1989年倉敷音楽祭ライブ盤でありました。大雑把に言えば、1980年以前は朝比奈さんの若さと勢いが満載の演奏、1980年代になると円熟味が加わり、とても安定してくる。1992年の大フィルとの全集まではその傾向ですね。そしてそれ以降になると、私的には最晩年の傾向になってくる印象が強い。ですので、私は朝比奈さんの若くて元気一杯の演奏が大好きなんですね。一方の倉敷ライブは、他とは異なり21人の、それも当時の名手たちが編成したオケを朝比奈さんが振るところのよさがあるのであります。これもたいそう豪快で元気一杯な演奏になっています。私の故郷に近い倉敷ということで、今回は朝比奈隆指揮倉敷音楽祭祝祭管弦楽団の演奏。1989年3月17日第三回倉敷音楽祭、倉敷市民会館でのライブ録音です。
この倉敷音楽祭で朝比奈さんは、第2回から第10回まで出演され、ベートーヴェンとモーツァルトの交響曲を毎回1曲づつ演奏されました。以前に『英雄』については取り上げたことがあります。臨時編成のオケでのライブですので、完璧な演奏とは言えませんが、そんなことどうでもいいと思わせてくれる、荒削りなところもあるが、気迫や剛毅さがよく伝わる、とても心地よいのです。管楽器はフルートが2人ですが、他は1人。それゆえに澄んだ透明感ある音色になって、弦楽器に巧く溶け込んでいます。弦楽器も少数精鋭でありよくまとまっています。通常なら倍管編成を振る朝比奈さんがここではこの小編成を思いっきりでかい音を出させている。それがこの入魂の、驚くべき演奏になったのでしょう。また、見通しが非常によく、それでいて濃厚な気迫に満ちたベートーヴェンであります。
第1楽章、澄んだ音色の木管が歌い、それが透明感のある弦に絡んでいく。非常に素直な表情の随所に力強さを表しながら進む。弦などが少ない分、ティンパニの強打も効果的に響く。実に堂々としたベートーヴェンであります。第2楽章、柔らかく夢見るように歌う弦がとてもいい。小編成のオケが室内楽のように進める。表情は非常に生き生きとして、その活力が伝わってくる演奏です。 第3楽章。力強くアクセントの効いたスケルツォ。ここでも朝比奈さんの演奏に引き込まれていく。そして終楽章。たいそう力強く始まり、木管がどれもよく歌い、心地よい。それに続く力強い合奏。これまで以上に、活力みなぎり、とても小編成とは思えないような力強さがとても心に響きます。
この倉敷でのベートーヴェン、すべて発売されているのかわりませんが、1,4,6,9番は持っていません(9番は発売されています)。ぜひ全曲を聴いてみたいし、生でも聴きたかったですねえ。
(TUBU RECORDINGS TBRCD0013-2 2011年)
そんな中、お世話になっているこのgooやそのブログサービスが、「DDoS攻撃によるネットワーク輻輳」が原因で繋がりにくくなっている状況となりました。スマホではWi-Fiでは繋がらず、スマホの通信では繋がる。パソコンはWi-Fiなのでまったく繋がらない状況でした。最初は原因がわからず、Wi-Fiの故障かな、とも思いました。今では復旧していますので、やれやれでした。
まあ、正月からいろんなことがありましたが、気を取り直して新年第一回目は、ベートーヴェンであります。年末に、とあるところで交響曲の人気投票がありました。詳しくは忘れましたが、第一位は英雄でした。それで私も考えてみるに、やはり一番は英雄かなあ、二番は第2番だろうな、ということになりました。若いときは5番が大好きだったし、田園も好きだったですね。そんなこんなで、今回は二番目に好きな、交響曲第2番二長調作品36であります。この曲、一般的にはそれほど人気ないように思いますが…。
それで、この2番の演奏ですが、まあお正月ということで朝比奈隆さんの演奏にしました。朝比奈さんのこの曲の録音は、おそらく10種類あると思います。8つの全集に加えて、1989年倉敷でのライブ盤と、2000年3月12日の愛知でのライブ盤であります。私、以前に朝比奈さんの演奏を集めていたことがあり、1997-8年のNJPOの全集以外はすべて手元にあるのですね。それで今回、1977年の二度目の演奏と持っていない1997-8年盤以外をすべて聴いてみたのでありました(と言っても、自室で仕事をしながらの拝聴でありましたが)。1977年盤は、シングルレイヤー盤なんで、居間のオーディオでないと聴けず、居間は正月で家族がTVをみていることが多かったので、敢えて今回は聴きませんでした。
それで結論から言うと、客観的に聴いてもっとも充実しているのは、1989年NJPOとの演奏ですね。オケも充実してるし、朝比奈さんももっとも円熟した演奏と思います。そして、私が個人的に好きなのは、1973年の一回目の学研盤と1989年倉敷音楽祭ライブ盤でありました。大雑把に言えば、1980年以前は朝比奈さんの若さと勢いが満載の演奏、1980年代になると円熟味が加わり、とても安定してくる。1992年の大フィルとの全集まではその傾向ですね。そしてそれ以降になると、私的には最晩年の傾向になってくる印象が強い。ですので、私は朝比奈さんの若くて元気一杯の演奏が大好きなんですね。一方の倉敷ライブは、他とは異なり21人の、それも当時の名手たちが編成したオケを朝比奈さんが振るところのよさがあるのであります。これもたいそう豪快で元気一杯な演奏になっています。私の故郷に近い倉敷ということで、今回は朝比奈隆指揮倉敷音楽祭祝祭管弦楽団の演奏。1989年3月17日第三回倉敷音楽祭、倉敷市民会館でのライブ録音です。
この倉敷音楽祭で朝比奈さんは、第2回から第10回まで出演され、ベートーヴェンとモーツァルトの交響曲を毎回1曲づつ演奏されました。以前に『英雄』については取り上げたことがあります。臨時編成のオケでのライブですので、完璧な演奏とは言えませんが、そんなことどうでもいいと思わせてくれる、荒削りなところもあるが、気迫や剛毅さがよく伝わる、とても心地よいのです。管楽器はフルートが2人ですが、他は1人。それゆえに澄んだ透明感ある音色になって、弦楽器に巧く溶け込んでいます。弦楽器も少数精鋭でありよくまとまっています。通常なら倍管編成を振る朝比奈さんがここではこの小編成を思いっきりでかい音を出させている。それがこの入魂の、驚くべき演奏になったのでしょう。また、見通しが非常によく、それでいて濃厚な気迫に満ちたベートーヴェンであります。
第1楽章、澄んだ音色の木管が歌い、それが透明感のある弦に絡んでいく。非常に素直な表情の随所に力強さを表しながら進む。弦などが少ない分、ティンパニの強打も効果的に響く。実に堂々としたベートーヴェンであります。第2楽章、柔らかく夢見るように歌う弦がとてもいい。小編成のオケが室内楽のように進める。表情は非常に生き生きとして、その活力が伝わってくる演奏です。 第3楽章。力強くアクセントの効いたスケルツォ。ここでも朝比奈さんの演奏に引き込まれていく。そして終楽章。たいそう力強く始まり、木管がどれもよく歌い、心地よい。それに続く力強い合奏。これまで以上に、活力みなぎり、とても小編成とは思えないような力強さがとても心に響きます。
この倉敷でのベートーヴェン、すべて発売されているのかわりませんが、1,4,6,9番は持っていません(9番は発売されています)。ぜひ全曲を聴いてみたいし、生でも聴きたかったですねえ。
(TUBU RECORDINGS TBRCD0013-2 2011年)
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